奇妙な病と見知らぬ病院…?
カチ…カチ…と規則正しく時を刻む時計の音が響く部屋で目が覚めた。
辺りを見渡してみる。
あるのは窓と小さな棚、壁際に置かれたクローゼットとソファのみ。
それだけ見ればただの殺風景な部屋だ。
けれど腕に繋がれた点滴がここが病院であることを物語っていた。
時計を見ると針は3:35を指している。
まだ起きるべき時間ではない、そう思いまた眠りについた。
≣≣≣≣≣✿≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣
目を覚ますとそこは前目覚めた時と変わらない殺風景な病室だった。
ふと腕に目を落とすと繋がれていた点滴の管は無く、針が刺されていたであろう場所には絆創膏が貼られていた。
時計を見ると8:09を指していた。
すると
コンコン
とノックの音が響いた。
そして部屋のドアがガラガラと音を立てて開いた。
「おはようございます。昨日はよく眠れましたか?」
目の前の看護婦のような人が問いかけてきた。
「眠れたと思います。」
夜中目が覚めた。そう言うと怒られそうだから嘘をついておく。
すると看護婦は何も言わず部屋から出ていった。
何だったのだろう。
そんなことを考えているとまた部屋のドアがガラガラと開き、目元に花がついている青年が入ってきた。
「お前が新入りだな!よろしく!俺はクラリス、見てわかるだろうけど目から花が生える奇病だ!」
そういうと握手を求められた。
断る理由もない。
手を握り返すと「お前は?」と聞かれた。
自己紹介をするべきなのだろう。
「ボクは…シロ……そう呼ばれてた…気がする。」
「そうか!よろしくな!シロ!」
クラリスは僕の目を見てニコッと笑った
そして何かを思い出したかのような顔をすると
「そうだそうだ!もうすぐ飯だぜ!ほら早く行くぞ!」
とクラリスは言った。
そしてボクの手を引いて廊下を抜け食堂へと向かった。
1日1話更新目指していきたいですがネタが無いんですよ。
近々もう1作投稿予定です。