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ぼくの詩集

少女論

作者: 桜井あんじ

もっと もっと

叫ぶ 少女たち 


もっと もっと

かみさま ちからをくださいと

いまだ 神のようなものを しんじている

いまだ なにもしらずにいる

少女たち


もっと もっと

つよくなりたい

だれにも したがわなくて よいくらい


もっと もっと

じゆうになりたい

なににも しばられないくらい


もっと もっと

かしこくなりたい

ほんとうのこと みぬけるくらい


勝負したい

議論したい

挑戦したい

語りたい

行動したい

そして その意味を 見出したい

正々堂々 胸をはりたい


知りたい

教えてほしい 世界のぜんぶ

小利口になるんじゃなくて

もっと きらきらした 力が欲しい

もっともっともっと


少女たち


「安っぽいプラスチックみたいな世界のなかで

外側だけキレイに塗り固めた毎日は もう嫌なの

もっともっと 

もっと

明るい光のもとに 行きたいの」


「恋をすると

疲れちゃうし

そんなことよりも」


「あたしたち

いつもそんなことばっかり

考えてるわけじゃない

ばかだとおもってない?

べつにいいけどさ」


「ああ あたしたち

そんな暇ないの

いそがしいの

早く 先へゆかなくちゃ 先へ

もっと もっと 早く

いそがなくちゃ

時間がないの わたしたちには」


「ねえ こんなもん?

世界って

たった これだけのもん?

つまらなすぎて 死にたい

あああああああ」


産むより増やすより

そんなことより

この重たい世界を ぶち壊してしまいたい

創造より 破壊を

生産より 破棄を


そうして

くすぶる塊 うごめいて

おかしなかたちの 赤ん坊 産まれてくるよ

新しい 世界のために


くすぶる少女たち

どこかに向かうよ

もっと 素敵なところへ


「さあ あたしたち 準備はいつでもOK

愛される用意も ちゃんと 出来てるわ」

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