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プロローグ
あの日━━俺らは仲違いをした。
俺が志望校を変えたから。
でも、それだけじゃない。
思い出した。だから━━
「もうやめようよ...。」
拳銃を片手に、こちらを睨みつける斯波に言った。
「...後の祭りだ。」
斯波はそう言うと、拳銃を俺を眉間にあてた。
「じゃあな、高木。」
「何人死んだんだよ...。」
俺は斯波に泣きそうな声で言った。
「さぁな。お前が招いた結果だ。」
「だからって...こんな戦争、やった意味あったか!?」
今にも枯れそうな声を、振り絞って俺は言った。
「この戦争を終わらす方法は、相手の組を全滅させるか、指輪を探し、この戦争の主催者になるか若しくは━━」
もう嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ━━。
さっさと終われ...こんな戦争...。
こんな...友情戦争なんて...。