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偽物勇者とメイド天使  作者: ああああいい
第3章 教会編
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第79話 魔道士と密会

 魔道士は地下牢にいた。

 白い龍の一件でフォザリア王国の兵士に捕まったのだ。


「お前に面会人が来ている。ついてこい」


 看守に連れられて魔道士が面会室に入った。


 そこにいたのはどこにでもいるような町娘だった。


「久しぶりだね、ジャンヌ」


 町娘が魔道士に言う。


「国王がこんなところに来ていいのかしら?」


 ジャンヌが言った。


「はは、まずいから、姿を変えてきたんじゃないか」


 町娘に化けた国王が笑いながら言う。


「・・・で、何のよう?犯罪者に落ちた幼馴染を笑いにき来たの?」

「まさか、むしろ私は君を尊敬しているんだ」


 国王はジャンヌの言葉を否定した。


「私達、幼馴染の中で命題に真摯に向き合ってきたのは君だけだ」


 国王がジャンヌに言う。


「だからね、私は君に協力しに来たんだ」

「協力?」


 国王の言葉にジャンヌが疑問を浮かべる。


「君の研究に必要なものをこちらで用意する」


 国王が話す。


「だから、ここの地下牢で命題の研究を続けて欲しい」


 国王がジャンヌにお願いをする。


「地下牢から出すことは出来ないけど、それ以外のことで不自由な思いはさせない」


 国王が続ける。


「もちろん、魔物の死体も提供する・・・ああ、ドラゴンは無理だよ。流石に目立ち過ぎるからね。ごめんね」


 国王が謝る。


「嫌よ、あなたの手は借りない」


 ジャンヌがきっぱり断る。


「あはは、ジャンヌならそう言うと思ったよ」


 国王が笑いながら言う。


「だから、勝手に持ってくることにするよ。使うかどうかは君に任せる」


 国王がそう言って立ち上がる。


「ごめんね。そろそろ戻らないと行けないみたいだ」


 国王が背を向けて・・・振り返る。


「またね、私の愛しい友人よ」


 国王が面会室を後にした。


「アルベルト・・・あなたはまだ夢を諦めていないのね」


 ジャンヌが国王となった友人の名をつぶやいた。


「あっ、ひとつ言い忘れてた」


 アルベルトが面会室に戻ってきた。


「ランドルフが勇者になったよ」


 それだけ言うと、アルベルトは姿を消した。


「・・・まじで?」


 ジャンヌが驚きの声をあげた。

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