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偽物勇者とメイド天使  作者: ああああいい
第2章 ギルド編
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第70話 地上最強の生物

「あの娘・・・竜人だったのね」


 紅い竜を見て魔導士が言う。


「でも、しょせん混じりもの。私が蘇らせた純然たるドラゴンには敵わないわ」


 魔導士が自身が蘇生させた白い龍を見ながら勝ち誇る。


「さあ、見せてあげなさい。死を・・・神を超えた先にあるその力を!」


「グオオーー!」


 魔導士の命令で白い龍が紅い竜に襲いかかる。


 紅い竜は動かない。

 そもそも白い龍を見てすらいなかった。


 ただ、空を見上げている。

 そして、紅い竜は大きく口を開けた。


「グオオオッーー!!!!」


 紅い竜が咆えた。

 その咆哮は世界を揺らす。


「・・・」


 紅い竜が上げていた顔をゆっくりおろした。

 その目に白い龍は映らない。


 ・・・勝負は既に決していた。


「そんな・・・」


 魔導士が膝から崩れ落ちる。


 ・・・白い龍は消えていた。

 眼前にいたのは物言わぬドラゴンの死骸だけ。


 まやかしに囚われた人間達。

 その目を覚させるのは咆哮ひとつで十分だった。

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