表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
偽物勇者とメイド天使  作者: ああああいい
第2章 ギルド編
66/169

第57話 アレスと決闘

 アレスとユウキは木刀を握りしめながら向かい合っていた。


「驚いたよ。ユウキさんが決闘を申し込んでくるなんて」


 アレスがユウキに言う。


「・・・強くなりたいんです」


 ユウキが言う。


「それで僕と決闘?他にもやりようはあると思うけど・・・」


 アレスが疑問を浮かべる。


「それは・・・これから失礼なことを言います」

「構わないよ。続けて」


 アレスがユウキの言葉の続きを促す。


「リズさんと決闘したことがありましたよね」

「そうだね・・・」


 当時のことを思い出してアレスが苦い顔をする。

 あれはアレス自身にとっても辛い記憶だった。


「あのときのアレスさんはとても恐ろしかった」


 ユウキの手が震える。

 当時のアレスを思い出して。


「でも、リズさんは立ち上がった。見ているだけの僕なんかよりずっと怖かったはずなのに!」


 ユウキが叫ぶ。

 震える手を押さえつけようと。


 ユウキの言葉でアレスは思い出す。


(そうだ。そしてリズは僕に言ったんだ・・・弟子にしてくれと)


 アレスの思い出したくない辛い記憶。

 でも、辛いだけじゃない。

 リズと出会った・・・アレスがリズに救われた大切な記憶だ。


「僕はリズさんみたいになりたい」


 ユウキが言う。


「恐怖から逃げない自分に」


 ユウキが木刀を構える。


「あなたに立ち向かえる勇気が欲しい」


 ユウキが自身の思いを打ち明けた。


(・・・)


 アレスはユウキの言葉にショックを受けていた。

 自身がユウキにとっての恐怖の象徴になってしまっていたことに。


 でも、それ以上に思ったことがある。


(ユウキさんはユウキさん自身のことを誤解している)


 アレスは思い出す。

 これまでのユウキのことを。


 呪術師との戦いのときにランドルフを庇ったこと。

 捉えられた人質を助けるために丸腰でボウガンを持った相手に突っ込んだこと。


 どれも褒められた行為ではではない。

 でも、ユウキは自身の命をかえりみずに立ち向かってきた。


「勇気なら既にある。誰よりもね・・・僕はそう思ってるよ」


 アレスが木刀を構えた。


 かーん。


 決闘の開始を告げる音が鳴る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ