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第6話 お頭の息子?ルイ
ルイは幼い頃に両親に捨てられた。
そして当てもなくさまよってるところをお頭に救われた。
普段は悪態をついているルイだが本当はお頭や、盗賊団のみんなに感謝していた。
だが、そんな盗賊団のみんなに黙っていることが一つあった。
風呂場にたどり着いたルイは服を脱ぐ。
「だいぶ大きくなったよな」
自分の身体のある部分を見てルイがつぶやく。
元を正せばただの勘違いである。
盗賊団は拾った子供を男の子だと勘違いした。
勘違いされた子供も特に訂正したりはしなかった。
どうせ、すぐに気づくと思ったからだ。
それなのに・・・
「十数年一緒に過ごして、女だって気づかないことある!?」
シャワーを浴びながら思わず叫ぶルイ。
「えへへ、どうだお父さんは凄いだろ。お前もいずれは俺みたいにかっこいい男に・・・ぐーぐー」
「さすがルイ坊ちゃん。お頭ゆずりの・・・むにゃむにゃ」
盗賊達は夢の中。
ルイの叫びは届かない。
どこまでも節穴な盗賊達。
時間がたち過ぎて女だと明かす機会を失ったお頭の息子(娘)ルイ。
彼らのすれ違いはこれからも続いていく。




