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第4話 盗賊団のその後
盗賊達は遠ざかっていく勇者とメイの背中を眺めていた。
「ナンパ失敗したっすね」
「ナンパは一日にしてならず。少しずつ好感度を上げていけばいい」
盗賊達はどこか遠い目をしている。
彼らはハートの盗賊団。
女性のハートを盗むの目的としている。
盗めた数は現在ゼロ。
「そう言って成功したことないじゃねーか。くそ親父」
ハートの盗賊団お頭の息子のルイが悪態をつく。
「そう言うな。いずれ女性にモテる日がくるさ、ルイ」
「そうっすよ。ルイ坊ちゃん。元気だして」
「なんで俺が振られたみたいになってんだよ」
「そうかっかするな。俺に似た男前な顔が台無しだぞ」
「血繋がってねーから顔が似てるわけねーだろ、親父」
ルイはため息をついた。
「まあ、いいや。暗くなる前に帰ろうぜ」
「そうだな。皆のもの撤収だ」
「「おー」」




