第0.7話 スライムVS勇者
スライムが地下に行くと魔王が封印されている四角い箱の前にミコトがいた。
『見送りに来てくれたんだね』
スライムはミコトに駆け寄ろうとする。
『えっ』
スライムは気付いた。
ミコトの手に剣が握られていることに。
ミコトがスライムに向かって剣を振り下ろす。
スライムは慌てて後退し剣を躱す。
『ミコトさん。どうして』
スライムがミコトに語りかける。
「私個人としてはスライムさんを魔王の元に連れて行ってあげたいと思っています」
ミコトがスライムの語りに応じる。
「でも、私の中の勇者の称号がそれを許さない」
ミコトの目がスライムを捉える。
「だから・・・死んで」
ミコトがスライムに剣先を向ける。
『そんな・・・』
再度、ミコトがスライムに斬りかかる。
スライムはそれを躱す。
スライムはミコトと戦いたくなかった。
なんとか隙を見つけて魔王の封印されている四角い箱に飛び込まないと・・・
『違う!そうじゃない』
スライムは自身を叱責する。
スライムが大好きだった物語の勇者はどんな相手でも逃げたりしなかった。
それしてなによりも・・・
『ミコトとこんな別れ方をするなんて絶対に嫌だ!』
スライムが逃げるのをやめてミコトの前に立つ。
『僕は君に勝つ。そしてきちんとお別れを言う!』
スライムは戦う覚悟を決めた。




