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第2話 メイドのメイ
「着きましたよ。勇者様」
「ここが異世界・・・」
勇者が目を開けるとそこは草原だった。
「この草原を超えた先に街があります。そこが当分の間、私達の活動拠点となります」
「なるほど・・・一つ質問いいですか」
「構いませんよ」
天使はメイド服のスカートをたなびかせながら答える。
「なぜ、メイド服を?」
「この世界の人に天使だとバレたら強制帰還になるので変装してます」
「強制帰還というと・・・」
「はい。あの何も無い真っ白な空間に後戻りです」
「それは気をつけないとですね」
「というわけで、今から私はメイドのメイちゃんです。親しみを込めてメイたんと呼んでいいですよ」
「それはちょっと・・・メイさんと呼びますね」
「そうですか。勇者様は恥ずかしがり屋さんですね」
しょんぼりする天使、改めメイ。




