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第152話 メイド天使
ユウキは鏡の前に立っていた・・・目をつぶったまま。
「・・・」
ユウキの中にいたスライムが消えた。
スライムではなくなったユウキは、自身にかかっていた呪い・・・
勇者と魔王の姿を失った。
曖昧だったユウキの姿が今・・・確定する。
無の世界で生まれたユウキがこの世界に生まれなおす。
自身が望んだ姿に生まれ変わる。
その姿は・・・
勇者?魔王?
どちらも違う。
『神様は天使が迎えに来てくれるのを待っている』
スライムの言葉・・・
そして、ユウキはその姿をずっと鏡越しに見てきた。
「・・・」
ユウキがゆっくりと目を開けた。
そこには・・・いつもと変わらない天使の姿があった。
「ユウキ様。お持ちしました」
メイが手に持っていた服をユウキに渡す。
「ありがとう。メイさん」
ユウキが服を着替える。
「天使は神に仕えるもの・・・この服しかありえない!」
そこにはメイド服に身を包んだユウキがいた。
「メイド天使・・・爆誕!」
ユウキが高らかに宣言した。




