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第142話 もう一人の参加者
「きゃっ」
メイが転びそうになる。
それをユウキが受け止める。
「大丈夫?メイさん」
ユウキがメイに聞いた。
「は、はい。ありがとうございます」
メイがユウキにお礼を言った。
「・・・たくましくなられましたね」
メイが言った。
「うん・・・僕も冒険者だからね」
笑顔でユウキが言った。
彼女のその顔は自信に満ちていた。
・・・メイは冒険者ではないが、特別に今回の最終決戦に参加していた。
その理由は・・・
(・・・)
メイがユウキを見つめる。
・・・今回の決戦においてユウキには大事な役割がある。
そんな彼女をそばで支えてあげられるのはメイしかいない。
だから、参加を許可された。
「もうすぐ、着くぞ」
ランドルフがメイとユウキに言う。
「はい!」
「うん!」
二人が返事をした。
・・・もうすぐ、冒険者達が魔王の元へとたどり着く。
勇者を連れて。




