142/169
第132話 スライムと神様
神様は世界を見ていました。
『・・・?』
一匹のスライムが本を拾いました。
『・・・』
スライムは本を広げ、その本を読もうとしました。
『・・・!・・・?』
けれど、人間の言葉で書かれた本をスライムは読めません。
そこで神様はそのスライムのささやかな願いを叶えてあげることにしました。
ポトッ。
『・・・?』
何かが落ちる音がしました。
スライムが音のした方を見ます。
・・・そこには一冊の本が落ちていました。
それは・・・『人間の言葉を魔物語に翻訳する翻訳本』でした。
『・・・!』
スライムは急いでその本を拾います。
『・・・。・・・!』
スライムは二冊の本を広げ、食い入るように読みます。
「・・・ふふ」
そんなスライムの様子を見て、神様が笑います。
神様はこのスライムをもう少しだけ見守ることにしました。




