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第126話 吸血鬼と最後
シスター達が吸血鬼に切りかかる。
(・・・この程度か)
吸血鬼にはシスター達の攻撃が止まってみえた。
吸血鬼がその攻撃をかわす・・・
「・・・」
攻撃が吸血鬼に当たった。
シスター達が吸血鬼の想定より強かったわけではない。
吸血鬼が弱くなっていた。
(ああ、そうだった。血を吸っていなかった)
今の吸血鬼にシスターの攻撃はかわせない。
(・・・問題ない。血なら目の前にある)
吸血鬼が攻撃をくらいながらもシスターに向かって走る。
そしてその首元に牙を・・・
(・・・やーめた)
吸血鬼は血を飲まなかった。
「・・・」
シスターが吸血鬼の腕を切り落とした。
(・・・どうにも吸う気になれん)
吸血鬼の足が切り落とされた。
(ああ、そうだ。アナスタシアのことを頼まなきゃな)
吸血鬼の命が失われていく。
(シスター達は正義の味方を名乗った。彼女のことを助けてくれるさ・・・きっと)
それなのに彼は・・・そんなのんきなことを考えていた。




