第108話 二人の時間
「あー、妬けるわね」
抱き合うマリアとクレアを見て、ミカが言った。
「マリア様が嬉しそう・・・それが全て」
ルナが言った。
「そうね。それが一番だわ」
ミカが肯定する。
「お二人ともマリアさんを連れてきてくださりありがとうございます」
アナスタシアが二人に礼を言う。
「いえ、むしろ礼を言うのは私達の方よ」
ミカが言う。
「うん・・・マリア様とクレアを会わせてくれてありがとう」
ルナが礼を言う。
「それに今回は任務じゃないからルナと一緒に来れたしね」
「うん。三人でお出かけ楽しかった」
ミカの言葉にルナが同意する。
「そう言ってもらえて良かったです」
アナスタシアが嬉しそうに笑う。
「アナスタシア様。そろそろ・・・」
ベルがアナスタシアに耳打ちする。
「そうですね」
アナスタシアが頷く。
「私達は先に帰るのでごゆっくりしていってくださいね」
アナスタシアとベルが家を出て行った。
家にはクレア、マリア、ミカ、ルナの四人が残された。
「じゃあ、私達も帰りましょうか」
ミカが言う。
「えっ、マリア様がまだ・・・」
ルナがクレアと話しているマリアを見る。
「クレアが送っていってくれるわ・・・二人の時間を作ってあげましょう」
「うん・・・そうだね」
ミカとルナが家を後にした。
家に残されクレアとマリア。
二人はこれまでの失った時間を取り戻すように、思い出を語り、体を重ね合わせ・・・朝まで過ごした。




