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第106.5話 アルベルトと後悔
神父マリベルの葬式が開かれた。
「・・・」
アルベルトはマリベルの死体の前で呆然と立ち尽くしていた。
彼女の死体はシスター達の尽力で生前と変わらない綺麗な姿となっていた。
「私のせいだ・・・」
アルベルトが後悔を口にする。
・・・あの日、アルベルトはマリベルを呼び出した。
そして意見の相違から喧嘩し・・・別れた。
その後、マリベルの説得を諦めたアルベルトは国王に会いにいった。
その間に、マリベルは死んでしまった。
「わ、私は選択を間違えた」
動かなくなった大切な友人を前に、アルベルトが涙を流す。
「私は諦めるべきではなかった・・・君を追いかけるべきだった」
もう、全てが遅かった。
死んだ人間は生き返らない。
後悔してもしきれない・・・
・・・。
・・・。
神父マリベルの死体は何者かに盗まれた。
犯人はまだ見つかっていない。




