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第102話 クレアとお留守番
「あー、もうつまんない!」
クレアがだだをこねる。
彼女は今一人でお留守番をしていた。
なぜなら・・・
「ごめんなさい、クレア。用事ができたので少し教会を離れます」
そう言って神父は教会を飛び出していった。
どうやら、友人に大切な話があると呼び出されたらしい。
「あー、あー。神父様のバカー」
クレアが神父への文句を口にする。
「・・・」
クレアが窓から町を眺める。
(マリアの様子を見に行こうかしら)
クレアがそう思ったとき出発したときのマリアを思い出した。
『大丈夫ですよ』
彼女は自信満々だった。
(信じてあげなきゃ、駄目だよね)
クレアは思い直す。
「そうだ。森に薬草をとりに行きましょう」
町はずれにある教会の裏手は森になっている。
危険なので入るのは禁止されているのだが、クレアは言いつけを破って薬草をとりに入っていた。
「よーし、そうと決まれば出発ー!」
クレアが意気揚々と教会を後にした。
それが悲劇の始まりとも知らずに。




