はじまり 人生は想い出づくり
この前、ブックオフで「DIE WITH ZERO」という本を目にした。
でかでかとDIEって書いてあったのが面白くて、たまたま手に取ってサラッと読んでみたんだけど、
「人生は想い出づくり」
このワードにめちゃくちゃしっくりきた。
納得感というか、ストンと自分のなかに下りてきた感じがする。
世の中には色んなことを言う人が居て、
やれ人生を無駄にするなとか、与えられた命を大切にしろだとか、人は幸せになるために産まれてきたんだ、とか、好き勝手なことを言って。
あなた何様?仏様?とか思ってた。
こういった、人生とは~って格言に違和感を感じ続けた人間だけど、それでもやっぱり過ぎさっていく日々に恐怖を感じ始めていて、自分なりの答えを探していた。
世の中を変えるような英雄には憧れるけど、しんどいのは嫌。幸せになりたいけど、どこまでが幸せか分からないし、今もそこそこ楽しめてる。
それじゃ駄目なの?今のままでいいじゃん。
いや、でもやっぱり駄目な気もする…
そんなことを何となーく頭の片隅で思って、モヤッとしてたんだけど、
「だって人生は想い出づくりだし」って思ったら、息を吸うのが楽になった。
人生は有限。これは間違いない。
でもだからと言ってその時間を、人の役に立つために使うのは違う。幸せになるために頑張るのも違う気がする。
だって私は望んでこの世界に産まれた訳ではないし。
健康で安定した生活を送れていることに感謝はしているけど、痛みも幸せも感じなくていいなら、私は空気のままでいたかった。
でも産まれてきてしまった。
どーしようもない。
人生を思うと不安でいっぱいだけど、
私の人生なんて所詮ミジンコみたいなもので、どんな偉人だろうが、宇宙という枠の中では、どんぐりの背比べでしかない。
それならもういっそ振り切って、
「どうせ人生想い出づくりだし、明日も想い出つくるか」て気持ちで毎日迎えたらいいと思う。
それで最後、どうなるかは分からないけど。
まぁこれもひっくるめて想いでか、と思えたら人生に勝ったと言える…と思う。
大層なことはしなくていい。
でも、想い出を作るために、明日は少し頑張るか、と素直に思えた言葉だった。