魔法使い(後編)
閲覧していただきありがとうございました!誤字はすてーたすです!今回はあげたこの小説は、「勇者になるまで」、「第2の人生」、「魔法使い(前編)」の短編の続きです!少し早いですが投稿します!よろしくお願いします!
夜市入口に向かう最中…。
「はぁ…。眠。」
「全くですよ…。こんなに眠いのに…。あなたが考えも無しに夜市を攻めようなんて…。ばかばかしいでしょう…。」
「申し訳ねぇ…。」
入口近くになるほど…。やけに魔力の圧を感じるなぁ…。
「・・・。じいさん。」
「あ?なんです?」
「耳貸せ。」
「あ…はい。」
俺はじいさんの耳元でとある作戦を言う。
「あー。性格悪いですね。」
「いや。暴れたいから。人質にされるとめんどいし絶対入口前にいるから…。俺が注意引いとくからじいさんはちゃっちゃ!!!っとやっといてくれ。」
「はぁ。わかりました。楽な方取れてラッキーですが…。」
するとじいさんは両手を叩き掌を地面に付け階段上に大穴を作っていった。
俺はそこから少し歩き出し…。
すると何人かの雑魚兵と…。夜市をまとめているであろう頭が出てきた…。間違いなくこいつやん…。なんか黒いオーラが見える見える…。
「さぁー。やりますかぁ。」
俺は呼吸をして伸びをする。
そしたら頭らしい奴が俺に対して話をする。
「お前?勇者か?」
「え?」
俺は1段…。濃くなったオーラにビビるが…。平常心を保つ。
「そうだけど…。」(うぁ…やべぇ…。こいつ…。なんかあるよな…。)
俺は刀に手をかける…。
「やれぇ!!テメーらー!」
するとごつい奴らが俺に一斉に群がってくる。俺は刀をシルフ・ライフ抜き振った。
当たりが風圧が舞う。
「うぁぁぁ!!!」
群がってきた奴らが吹き飛ぶ…。
「・・・。これが勇者の力…。」
そう頭がニヤつく。
「あ…。ども。」
「お前とならいい戦いが出来るかもしれないなぁ! 」
手をコキコキ鳴らし…。首を一回転させる。
すると頭は俺に突進してくる…。
俺はギリギリで交わす。
(うぉ!反応は出来たが1人間がやる技じゃねぇ…!)
するとやつは避けた所にさらに反応してさらにその避けた所に拳を当ててくる。
「ぐはぁ!」
俺は避けきれずモロに食らってしまう…。
俺はギリギリで受け身を取る…。
「…。流石だな…。受け身を取るなんて…。」
がどうにも…。本当たりしてねぇみたいな顔されてもなぁ…。
「そりゃどーも。」
(ひとりでやる言ってもなかなかきつい。まぁじいさんの時間稼ぎだから攻撃わざと受け…。・・・。あー。これどうにかかすりぐらいで交わしてたけど…。あと1、2回これ食らったら普通にやばいかも…。少し気合い入れるか。)
俺は顔色を変えた。
「お前強いな。来いよ。」
俺は挑発をする。
「…!私を楽しませてくれるのか?」
するとさらに黒いオーラーが増す…。
「てか俺の友達は無事なんだろうな?」
俺はそいつの問いを無視し話し出す。すると頭はゲラゲラ笑った。
「あいつは生きてるよ。けどどうせすぐに殺す。」
また一段と黒いオーラーが…。
「お前…。また一段と白いオーラーが増したな。」
「は?」
「それにお前の相方…、獣耳の女、あの神官。白いオーラーが見える。」
「お前には黒いオーラーが見えて怖いよ。」
「あぁ…。俺か?俺はなぁ。前まではこんなに力が強かったわけじゃない。」
「ふーん。いつ頃?」
「お前が勇者になった後、東の空からお告げが聞こえた。」
「それは?」
「教えるか…。貴様を殺すまでよ。」
そいつはそう言い構え距離を詰めてくる。
俺は刀を構え拳を刀で捌く。
そこからお互いが削り合う。
――――――――――
勇者が去って数分後の行きつけのバー。
「…。行っちゃいましたね…。」
私は店長。最近やけに忙しすぎる…。それはどれもこれもあの勇者様のせいですね…。最近では子供の子守りから夜市の長になる仕事も任せられていますからね。
「むにゃむにゃ…。私だって役に立てるんです~~!!!」
子供ながら可愛いですね…。
「はぁ…。めんどくさい。」
私は勇者様に言われた通り獣耳の子をベットに運ぶ…。
「そういえば…。勇者の野郎…。この子のペンダントを外してやれと…。 」
私は布団に入れたあとペンダントを外した。
「ではいい夢を…。」
私は一室に離れようとした時…。寝言で話しているのか分からないぐらいの大きな声を出した。
「私〜魔法使えるんです〜。」
そこから呪文を唱え始める。
「あら?そんなに勇者達に恨みでも持ってるんですかね…。仲間ですね。」
私はくすくす笑って部屋の扉を閉じようとした時、大きな声で叫び出す。
「ふぁいやー!!!!!」
「え?」
白い光が収束していき大爆発が起きた。
―――――――――
同時刻。勇者対頭。
するとバーの方から白い光が収束して大きな爆発音が聞こえる。
「うお…。もうそろそろ仕上げと行こうか…。あいつ起きてこっち来るだろ。もうそろそろ終わらせよう。」
「貴様は…。はぁはぁ!ここで…。はぁはぁ…。殺す!」
――――――――
ばー。
「…?」
一体何が起きたんですか?いきなり大爆発が…。
ベットの周りは火の海…。私も咄嗟に防御魔法を貼ったからどうにかなりましたが…。なんですかこの火の海は…。
すると獣耳の子はベットから起き上がる。
「え?」
びっくりしていた顔をしていた。思いたいのはこっちだよ!言いたいの!
「これが私の力…。これを見せれば…!」
するとベットから起き上がり勇者の元に向かおうとする。
「待っ!!!」
うそーん…。久しぶりの魔法…。それに相当の魔力を使ったから…。気を失いそう…。脳が上手く働かない…。それにお店まで丸焼き…。まさか勇者のやろう!わざと…。
気を失う。
―――――――――
「はぁ!はぁ!」
私は助けてくれた人の元に向かう。多分あそこだ!絶対に!
「あなたの力になりたい!」
(あなたの願いは…?)
私は夢中で走っていたのか気づかなかった…。気がついたら夜市の出口に着いていた。
「はぁ。はぁ。」
するとでかいいかつい男の上に座っている1人の細い人がいた。
「お?来たか?お目覚めはどうだい?お嬢様。」
とても笑顔だったが体は傷だらけだった。
すると空は段々と明るくなっていく。
「うん。とてもいい目覚めよ!」
「そうか…。よかっ・・・。」ばたん…。
「あれ?ゆう…!」
「勇者様!?」
「お…。じいさんやん…。神官は…?ほかのみんなは?」
「人を全員安全な所に移動させました。神官さんもみなさんも無事です!それより先にあなたをすぐに運びましょう…。」
「おう…。ありがとう…。」
そう勇者は意識を落とした。
「はぁ全くこの人は…。」
すると獣耳はじいさんに話しかける。
「あ!あの!お母さんは!」
「無事だよ。安心して。」
獣耳は安心したのか寝てしまった…。
(…。似てますね…。)
おじいさんは勇者様と獣耳を運んだ。
そして私達は城の病院に向かった。
―――――数日後――――――
「今日の天気は最高だな。」
「そうですね。」
俺は久しぶり外に出てきた。戦闘で受けた怪我が完治するのにだいたい3週間ぐらいベットの上に寝ていた。
そして今日は夜市の建設の様子を店長と一緒に見に来た。
「…。あの勇者様…。あのペンダントって魔力を抑えるやつですよね…。それをわかって私に外させましたか?」
すると店長が俺を睨みつける…。
「なんの事かな…?」
俺は汗ダラダラでそう答える…。
「いやさぁ…。あんなのになるとは思わなくてさぁ…。」
「あの爆発のせいで店壊れたんすけど…?」
「でどうして店一個跡形もなく壊すほどの火力の魔法にどうして店長は生きてるの?」
「・・・。私も魔法使いましたから。」
「え?魔法使えるの?」
「まぁ一端の魔法使いだったのである程度は…。」
「ならさ。あの子に教えてあげてよ。」
「え?」
「あの子魔力強いでしょ?どう?教えてあげて。」
「んー。ならなにか報酬が欲しいなぁ…。」
「報酬?ならもう渡してあるじゃないか。夜市の頭権と・・・。」
「・・・?」
「国の4分の1の領土。 」
「…は?」
「そう今回は上の商店街を全部一から作り直す。さらに土地を大きく使って楽しいところにする。そしたら4分の1になっちゃった。」
そうごめんみたいな苦笑いをする。
「まためんどくさい仕事を…。」
「それにここでまたバーをすればいい。次は広くて…。大きくて酒の量も飯の質もあげて色んなやつを客に…。」
「…。わかりました…。夜市頭としてここを努めさせてもらいます…。ゆ…。」
「おっと!ここでは…!」
「そうでしたね…。お兄さん。」
私は笑顔でそう答えた。
――――――
数日後…。
「お邪魔するよ〜。」
俺は防衛帰り行きつけのバーに向かう。
「おお!来ましたか!おかしら!」
すると夜市の事件の時にボコした奴らが俺に近づく。
「よせよ…。俺はあくまで形上のおかしらだ!おかしらはあっちだろ! 」
俺はカウンターにいる店長の方に指を指す。
「ふふ。おかしら。いらっしゃい。」
「おい!お前まだ根に持ってるだろ!」
ボコしたやつから俺にイヤミ的なことを言ってくる。
「あんたがうちの大将の店壊したんだろ?」
「壊したのはあの獣耳だろうが!」
「俺らの天使に何言ってるんだ!テメーーー!」
男どもは俺に走って向かってくる…。
「うぁぁぁ!!!なんでだよ!酒飲みに来たんだぞ!俺は!」
奴らは俺に突進してきた。
俺は1回店から出て走り逃げる。
「元気だなあいつ。」
「ですよね。悪徳神官さん。」
「うるせぇ。クソジジイ。」
私達はカウンターでお酒を飲んでいた。もちろん酒仲間の悪口を肴に…。
「2人とも!悪口は程々にしてください!」
「お…。悪いね。僕らの天使さん。」
「天使じゃないです!」
するとプンプンと怒り出す。
「んで、魔法の方はどうなの?」
すると獣耳は両手を合わせ呪文を唱える。
ぼん!
掌から炎を出す。
「こんな感じです。けど…。ペンダント込でここまで…。」
「もう店燃えるのゴリゴリだもんな!だから店長も力が入るわけだ! 」
じいさんは笑う。
「酒入ってますね。水です。」
店長は冷静に対応する。
「落ち着いてやれば良い。」
「神官さん…。」
「…。この国はこんなに明るくなってる。だからだろうな…。夜市をぶっ壊したんだろうな。」
「あ!そう言えば…。夜市に乗り込む前に”膿を出しに行く”って言ってましたよ!」
「・・・。へー…。あいつの情報って一体何処から出てくるんだろうな。」
「ふふ。優秀な情報屋が周りに居るんでしょう。」
店長は笑い…コップを拭いていた。
「店長…。ゼェゼェ…。飲み物くれ…。」
「お…。帰ってきたか…。」
「おい…。なんで俺が追われなきゃならねーんだ?」
俺はカウンター席に座る。
「あれ?追った人たちは?」
「全員投げ飛ばしてきた。」
「めちゃくちゃだなぁ…。」
「それにしても…。いいな。夜市…。まだ発展途上だが…。雰囲気も前よりもいい感じだな。」
「そりゃ。地下から地上になったんだ。」
神官がそう言った。
「お前が元々雑魚のせいで夜市は終わりかけたんだぞ!この雑魚が!イキるな!」
「ああ!?俺が雑魚!?ふざけるなよ!」
するとお互い立ち上がり、取っ組み合いになる。
「お前が雑魚だからだろうが!」
「うるせぇ!性格悪い勇者が!」
するとお互い殴り合いをする。
「ガハハハ!いいね!若いって!」
「ふん…。いい酒が飲めそうだ…。」
「はわわ…!」
するとガヤたちも騒ぎ出す。
「おい!性格悪い勇者と雑魚神官が殴り合いしてるぞ!」
「おい!俺は勇者が勝つ方にかけるぜ!」
「なら俺は神官にかけるぜ!」
そこから数分…。殴り合いは続く。
(…。楽しい…。私いつかこんな人達に頼りにされるような人になりたい…。 )
私は笑顔でこう言った。
「私も賭けます!勇者様が勝つと思います!」
最後まで読んでいただきありがとうございました。感想、レビュー、ブクマ、評価待ってます!!!改めてありがとうございました!