第4話:鞄と本と頭痛
第4話っ!投稿っ!遅れましたっ!(19時予定が現在20時30分)
「白いハンドバッグは私の手元に、他の2つも2人の近くに落ちてたから持ち主は決まってるんだと思う。」
楓がそれぞれに鞄を渡していく
「僕はこの青いリュックサックかぁ……」
「で、俺が黒いボディバッグか。カッコいいな」
3人とも思いがけないプレゼントに少し心を踊らせながら鞄の中からそれぞれの本を取り出した
「これが…取り敢えず読んでみるか」
優が本を開くと、突如激しい頭痛に襲われた
「ぅぐ…あ…頭ぁが…わ…割れ…そう…だ」
「優!大丈夫!?」
「ゆ、優!?ど、どうしたの!?」
陣も楓も苦痛に悶える優を見て慌てふためいている
「ぅぐ…ち…知識…が…流れ…込ん…で…くる」
優はそのまま意識を手放した
「ど、どうしよう。ゆ、優が倒れちゃった!」
「ぼ、僕に言われても」
2人は狼狽えながら優の肩を揺さぶった
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「…う…ゅう…ゆう…優!」
「…ぁ…頭が痛い…」
優は必死に自分を呼ぶ声が聞こえようやく目を覚ました
「優!良かった目を覚ましたんだね!」
「ああ、でもそのおかげで大体の事が分かったよ。取り敢えず2人もその本を開いてみて」
「優がそう言うなら…でも、本当に大丈夫なのかなぁ?」
「そうだよ!優があんなに苦しむなんてやっぱり信じるべきじゃないんじゃ…?」
陣と楓は優の様子を見て本を開くのを嫌がった
「どうやらこの本を開く事でこの世界の言語、常識、俺が夢で聞いた話、この世界での自分の能力が一瞬で脳に記憶されるらしい。どれも今後この世界で生きるためには必要そうだ。」
「ぼ、僕は嫌だよ!いくら優がそう言たって僕たちをいきなりこんなところに連れて来た人の事なんて信用できないもん……」
「陣は相変わらず女々しいわね!えいっ!」
楓はいきなり陣の本を無理矢理開き、そして自分の本も開いた
「か、楓!?」
「あ!え!?あ、頭が!痛い!」
「くぅっ!思ってたよりも痛いけど、これぐらいなら耐えられそうね」
それから数分が経ち2人の頭痛がおさまり
「楓!いきなり何をするのさ!」
「ごめん、ごめん、陣があまりにもうじうじしてたから、つい」
楓は申し訳なさ半分面白さ半分で陣に謝った
「楓、少しやり過ぎなんじゃないか?確かに陣の言う事にも一理あったと思うし陣の気持ちも考えてやらないと」
「ごめんなさい…」
楓は少し不満そうに言った
皆さんは本を開いた瞬間に頭痛に襲われた事はありますか?私は睡魔に襲われた事ならあります。