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第9話:身分不詳の一文なし

どんな旅もやはり先立つ物が大切です

「おお!町が見えて来ましたよ。」


「やったー、お家だー!」


ステアとアリンは見慣れた町を目にしてテンションが上がっている


「こ、これは…まんま異世界だな」


「私はあんまりそういうのには詳しくないから何とも言えないけど、ここが地球じゃ無いのだけは分かる」


「わぁ!!アニメとかラノベの異世界にそっくりだ!まさか地球の創作物が図らずも正確だったなんて!」


優と楓も驚いていたが陣に関しては妙に興奮していた


「アニメ?だとかラノベという言葉は聞いた事はありませんが我々の町を気に入って頂けたようで何よりです。さあ!あと、もう少しですよ、頑張りましょう!」




____________________________________




それから10数分程歩き、一行は町に入るための列へと並んだ


「アリンさん、向こうにもっと長い列がありますけどあれは?」


「あれは一般の旅人用の列ですね。私は商人用の通行証を持っていますからこちらに並ぶのです。」


「でも商人用にしては馬車が一台もならんでいませんね。」


「いえいえ、向こうの方を見てみて下さい。」


アリンの指す方には多くの馬車があった


「ここに並ぶのは馬車の代表者だけで、馬車自体の待機場所は向こうなのです。」


「なるほど、あっ!そろそろ僕たちの番ですよ。」



_____________________________________________



「身分証か通行証を提示して関税を支払ってください」


門の所まで行くと門番が立っておりアリンにそう伝えた


「えっと…ああ、はい、通行証です。関税の方ですが今回は馬車が襲われてしまって商品が何一つ残っていないのです。」


「おや、それは災難でしたね。あとは娘さんと後ろの3人の分ですが…。」


「娘の分はあるのですがこちらの3人は身分証も通行証も持って無いそうなんですよ」


「随分と奇妙な格好をされていますが…まぁアリンさんと一緒なら信用して問題ないでしょう。通行料として銅貨5枚徴収します。」


すると3人は途端に気まずそうな顔をした


「すみません、俺たちお金を持って無くて…」


「お金も無いなんてあなた方どうやってここまで来たんですか?」


門番は3人の痛いところを突いてきた


「あー、えーと…ま、まあ!取り敢えず?後ろに人も並んでいるわけですしその事についてはまた後で」


優は慌てて話を逸らす


「そうですね、手続きを先に済ませましょうか」


手続きが終わり街に3人はようやく町に入る事ができた


「ところで、お金も身分証もないとなると今後困るでしょう。そこで、冒険者ギルドに行ってみるのはどうですか?」


アリンに冒険者ギルドという組織があり、無料で身分証を作れること、また、少額だが資金の援助を受けられる事など教えてもらい3人は冒険者ギルドに向かうことにした。

現状、主人公は身分証もお金も持っていない変な服着て変な乗り物に乗った変な3人組です。

変ですね。

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