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実力主義高校の日常  作者: Haruhi AA
5/5

5、主人公覚醒?

ついた。

どこなんだろうと思ったらグラウンドの中心のところだった。ちょっと期待していた場所と違った。なんかもっと建物の裏側とかでいかにもーというのを想像していたんだけど。とりあえずほかの仲間の話を聞くことにしよう。ここには5人ぐらいの人が集まっていた。リーダー格らしい少女が口を開く。


「君が山下レオン?」

「はい、そうです。」

「じゃあ急だけど質問するわね。君さっきずっと同じところで立っていたけれどどうしたの?」

「ちょっと考え事をしていて。」

「そう。じゃあ次の質問だけど君の武器は拳銃ってことでいいのかしら?」


そう、今俺の腰あたりには拳銃が2丁ぶら下がっている。


「あぁ、そうだ。」

「わかったわ、ありがとう。不躾な質問をしちゃったわね、ごめんなさい。」

「それはいいんだけどところで君の名前って何だい?」


ちょっと空気の読めない質問をしてしまったが、少女は特に気にする風もなく、


「いうのが遅れたわ。私の名前は清水ミホ。」

「ミホか。わかった。ほかの人の名前も教えてくれないか?」

「ええ。」


そう言って周りを囲んでいるクラスメイトらしき人を一人一人紹介していく。まだ1日ほどしかたっていないのによく覚えられるな。


「とりあえず、ここにいる人は終わったけれど。もう聞くことはない?」

「うん、大丈夫そうだよ。ありがとう。」

「じゃあなんで集まってもらったのか、あとこの鬼ごっこを勝ち切るための作戦を言うわね。作戦に関してはまだ決まっていないからこれから考えていくんだけど。まずなんで集まってもらったのかっていうとまぁ一番の理由としてはこの鬼ごっこを鬼側が勝つためなんだけど。勝つためには連携が取れなきゃいけないと思ってとりあえず集まれそうな人に声をかけたの。」


これはわかる。

さっきまでみんな思い思いに捕まえようとするけど逃げるやつは連携が取れているらしく捕まえようとしても巧みな連携プレーによって捕まえることができないのだ。


「次に作戦なんだけど、この場には大体遠距離武器使いと近距離武器使いが半分ずつくらいいるの。だから気が合いそうな人とコンビを組んで遠距離が威嚇しながら近距離が距離を詰めていくっていう感じの作戦がいいと思うんだけど。どうかな?まだ細かくは考えきれてないんだけど」


無難な作戦だ。まぁシンプルな作戦はわかりやすいし別にいいんじゃないかな?


「いいと思うよ」


最初に口を開いたのはレオだ。


「ミホが言っている通りこの場には遠距離近距離が半々ずついる。その二人でコンビを組めば捕まえやすくなるだろう。」


その言葉にほかの人も同意したようで

「いいと思う」

「わかった」

「OK」


などと声を上げている。


「じゃあ、みんな納得したってことでいいわね?じゃあ次にそのコンビなんだけど、もう同盟を組んでいるところってあったりする?あればそこを優先的にコンビにしていくわ」

「ん」


レオが手を挙げた。


「俺レオンと同盟組んでる」

「そうなの?」


意外そうにミホが言う。


「そうだ、だから俺とレオンはコンビってことでいいか?俺近距離であっちは遠距離だし。」

「わかったわ、じゃあレオとレオンはコンビってことでいい?あと同盟組んでるところある?なかったら私が相性よさそうなのをコンビにしていくけど」


そういってミホはどんどんコンビを作っていく。見た感じみんな相性よさそうだ。しかし、この場には7人いる。一人あまるのはどうするのだろう。


「一人あまったわね、まぁ私のことだけど。私の武器は大剣だから多分遠距離も少しはカバーできると思う。ダメそうだったら誰かにお願いするということでどう?」


大丈夫そうだ。特に誰からも不満の声は上がらなかったので良いと感じたのか


「じゃあ私の合図でほかの鬼たちと合流して!作戦を軽く伝えてあとはコンビでどうにかして。」


最後は丸投げだった気もするが。


「じゃあ行くよ!3・2・1スタート!」

と同時に何人もの鬼が走り抜けていく。


「俺たちも行こうか」


レオが声をかけてきた。


「OK」

「じゃあ手始めにあいつで、レオンは威嚇してくれ。足元に撃ってけん制するだけでいい。」

うなずくと同時に銃を撃つ。自分では初めて銃を撃つと思っていたのだがなんか身体では慣れている感じがする。

はて、前に撃ったことってあったかな?いや、普通ないか。気のせいだな。

俺の打った弾は狙った通りの場所にあたった。そこにレオがものすごい勢いで突っ込んでいく。突っ込んだと思ったときには剣を相手の首筋にあてていた。早すぎて見えなかった。


「すごいなレオ!」

「そこまでじゃないよ」


とりあえず捕まえたやつは牢屋のところまで連れていく。


「俺たちが一番乗りか」

「そうみたいだな、じゃあ次に行こう」

そろそろ鬼ごっこの山場です。

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