5.癒しの泉
俺は落ちていた。
(どどど、どうしようこれ)
『どうしようもないですねこれは』
(おいこら、もう少しぐらい考えてくれよ)
『だって無理そうじゃないですか〜』
(こいつ…)
そんなことをやってる間にもどんどん落ちていく。そして底がうっすらと見え始めてきた頃。それは起きた。
(のわっ!?)ビヨーン
なんと壁から飛び出ていた岩に引っかかったのだ。
(なんとか助かったー)
『ですね』
(とりあえずどうしようこの状況)
『その岩の上、洞窟になったますよ』
(え?ほんと?)
『はい』
遠心力をつけて上に上がってみると言われたとうりに洞窟があった。
(ほんとだ…)
『でしょう』
なんかドヤ顔してそうだなと思いながら注意をして進んでいくと…
(これは…)
とても大きな湖にたどり着いた。
『これは癒しの泉ですね』
(名前的に回復しそうだな)
『回復どころではありませんよ。これは部位破損まで直してくれるんですよ』
(すごすぎないかこの泉)
『持ってるといいことがありそうですよ』
(ありそうですよって言われても入れる容器がないだよなぁ)
『あるじゃないですか』
俺はそう言われて探しているとふと思い出した。
(貯蔵者か!)
『はい。そうです。さっき説明したばかりなのに忘れてしまうとは』
(う、うるさいわ)
そして俺は[スキル:貯蔵者]を使った。
誤字・脱字等あったら報告していただけると嬉しいです。