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短編(詩)

曇天に煌めく

作者: 咲元 

 曇天の空の下。


 遠くで雷鳴。




 鯉口を切る音に、我に返る。


 向けられた切っ先に、目眩がした。




 きみは、あの頃から変わらない。


 曇りのない瞳で、真っ直ぐにぼくを見据えている。




 いつかきみが言った。


 空を見上げて。


 ぼくの好きな唄を口ずさみながら。


 あの人と共に行くと。


 ぼくは弱くて、何も言えなくて、ただきみの背を見送った。




 今、刀を抜く。


 鞘は捨てた。


 納める刀など、持ち合わせていない。




 きみを取り戻す。


 今度こそ。




 一閃が煌めき、星になった。

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