曇天に煌めく
曇天の空の下。
遠くで雷鳴。
鯉口を切る音に、我に返る。
向けられた切っ先に、目眩がした。
きみは、あの頃から変わらない。
曇りのない瞳で、真っ直ぐにぼくを見据えている。
いつかきみが言った。
空を見上げて。
ぼくの好きな唄を口ずさみながら。
あの人と共に行くと。
ぼくは弱くて、何も言えなくて、ただきみの背を見送った。
今、刀を抜く。
鞘は捨てた。
納める刀など、持ち合わせていない。
きみを取り戻す。
今度こそ。
一閃が煌めき、星になった。
曇天の空の下。
遠くで雷鳴。
鯉口を切る音に、我に返る。
向けられた切っ先に、目眩がした。
きみは、あの頃から変わらない。
曇りのない瞳で、真っ直ぐにぼくを見据えている。
いつかきみが言った。
空を見上げて。
ぼくの好きな唄を口ずさみながら。
あの人と共に行くと。
ぼくは弱くて、何も言えなくて、ただきみの背を見送った。
今、刀を抜く。
鞘は捨てた。
納める刀など、持ち合わせていない。
きみを取り戻す。
今度こそ。
一閃が煌めき、星になった。
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