第五章 初代タイガーマスク―2
この話の会話は、私のメモリーの中にあるもので、正確でないかもしれませんが、内容的にはあってると思います。
では続きを、どうぞ。
ミスターエックス「何を、しにきただと、私がどうしてきたのか、わからんのかね」
タイガー「あ」
ミスターエックス「ほう、どうやら、わかったようだな」
虎の穴のレスラーには掟がある、一つは試合で反則技を使う事、もう一つは報酬の一部を、虎の穴本部におさめることだ。
ミスターエックス「今月の分がまだ払われてないようだが」
タイガー「まってくれ、ミスターエックス、払う、払うから、少し待ってくれ」
ミスターエックス「わかった、では待とう、ただし、裏切ればどうなるか、虎の穴出身のレスラーが次々とおまえ襲う事になるぞ」
タイガー「わかってる、金は払う必ず」
ミスターエックス「そうか、私はな、おまえには期待しているのだ、くれぐれも私を失望させんようにな」
忘れていた、では、すまない出来事であった。
うっかりもののタイガーマスクだった。
この後の会話で○○さんとなっているが、全然思い出せない、余程影が薄い人だったみたいだ。
では続きを、どうぞ。
○○さんと、るり子さんには、正直に言おう、これからは、今までのように、お金を、渡せないって、それに今まで渡した分だってあるじゃないか、大丈夫さ、二人ならやっていけるはずだ。
「ブウーーーーン」
ちびっ子ハウスに車で向かう、なおと。
ちびっ子ハウスでは。
るり子「あら、どうしましょう」
兄「どうしたんだい、るり子、何かあったのかい」
るり子「それが、今月の支払いの分のお金が足りないのよ、困ったわ」
兄「え、お金が、どうしてそうなるんだい、支払いのお金は、分けていたはずだよね」
るり子「ええ、そうなんだけど」
兄「そうなんだけど、なんなんだい」
るり子「それが、○○が故障してしまって、それを、修理する為のお金を、こちらから出してたのを、すっかり、忘れていたのよ、以前なら気がついてたんだけど、最近なおとさんにお金を、もらっていたから、すっかり、忘れていたのね、困ったわ」
兄「でも、じゃー、どうするんだい」
るり子「しかたないわ、支払いを、待ってもらえるよう、頼みに言って来るわ」
なおと「どうしたんですか、るり子さん」
るり子「あ、なおとさん、どうして」
兄「なおと君、いい所に、来てくれたよ、実は」
るり子「兄さん、なおとさん、なんでもないのよ、なんでも、それより今日はどうしたの」
なおと「あの、実はですね、お二人の話を、立ち聞きしてしまったんですよ、すいません」
るり子「え」
なおと「ですから、これを、どうぞ、困ってるんですよね」
兄「そうなんだよ、たすかるよ」
るり子「にいさん、ダメよ、もらえないわ、今までもいっぱいもらってるのに」
なおと「ああ、お金の事ですね、実は、今やってる事業が、上手く言ってましてね、少しは余裕があるんですよ、だから、使ってください」
兄「そうだよ、るり子、せっかく、なおと君がこう言ってくれてるんだから、ここは、素直に、お言葉に甘えようじゃないか」
るり子「でも」
なおと「そうですか、わかりました、そうまでいうなら、こうしましょう、これは、お二人にお貸しすることにします、それならいいでしょ」
兄「うん、うん、そうしよう、それがいいよ」
るり子「わかったわ、でも、ごめんなさい、きっと返しますから」
なおと「ああ、いいんですよ、いつでも」
やってしまった、あの金は、虎の穴本部に送金する金だ、いったいどうするか。
後先、考えずに行動する、タイガーマスクであった。
すると声が聞こえて来る。
この続きは―3で。