ご利用は計画的に
アレクが空気になってます
ウィーーンッ
金髪充血美男の充電の音が聞こえる
スマホの充電みたいに静かじゃないんだな地味にうるせぇ
夜顔さんが俺に向き直りどこからか出したか解らない資料をパラパラとめくり一枚の紙を差し出した
何の言葉か解らないがなんとなくアパートとか借りる時とかの契約書類に似ている
じっくり見ようとすると夜顔さんが口を開いた
夜顔「まだ記憶が不確かで戸惑う事が多いと思いますし、ショウ様だけの記憶だけだと何で俺が…と思われるでしょうが、ロイド様の時に協会と交わした契約がまだ切れてませんので…」
俺「契約?協会?」
夜顔「協会とは世界の神が不在の場合もしくは神が何もしていない時に均等をとる為、協会は世界を保護やサポートに回る組織の事です。ショウ様の雇い主に近いものです」
俺「なんかスケールデカイ話ですネ…」
夜顔「そうですね私も初めて聞いた時は驚きを隠せませんでした」
俺「それで契約ってのは?」
夜顔「今はこの書類が読めないでしょうが後一時間もすれば読めるようになります、この紙の内容というのは契約主、ルドフ様と契約者、ロイド様の記録になります」
するとミミズが這ったみたいな字が敷き詰められた書類を見せられた
なんだか知らない間に手痛い詐欺に合った気分だ
夜顔「契約の理由はロイド様の絶対的な力を協会が欲しかったというのもありましたがロイド様の保持してる神具や能力が危険視されていたので敵にするよりも仲間になってもらった方が都合が良かったからです」
俺「夜顔さんそんなぶっちゃけちゃって良いいんですか?」
意外に裏話とかサクサク教えてくれるタイプなんだ
思わずツッコミ入れちゃうよ僕
夜顔「私は協会から派遣された部下ではなくロイド様の直属の部下ですから伝えておくべき事は全てロイド様…もといショウ様に伝える義務と責任があります、まだ契約の取引内容と協会の実態それにロイド様の能力説明、人外や機械人間…まだ伝える事は多いのでとりあえず何か食べられませんか?」
ゆっくり立ち上がりドアに歩き出す夜顔さん
うんうん、立てば芍薬座れば牡丹ってこのことだ
前世の俺 グッジョブ!部下の人選間違えてないよ!綺麗で色っぽいもん
俺「じゃあ、お言葉に甘えて」
夜顔「はい、肉と野菜と魚どれが宜しいですか?」
俺「魚で!」
夜顔「かしこまりました」
ガチャンと扉が閉まって俺の顔面はとろけた
契約とかうんぬんはムカムカしたけど部下の人がスーパードルフィ並みに美しくって色気と良い匂いがたまらないほど漂ってる
神様ありがとう
いつの間にか充電され目が血走っている人間の横でだらしない顔をした人間がいるという異常な空間になっていた
アレクが空気になってます