9話
あっという間に書き進みたいという気持ちと書く大変さとのジレンマがすごくて、作者の大変さが本当にもう泣
この学校は武器の持ち込みは自由だ。みんな魔法を使うからあってもなくてもあまりかわらない。
国の方針として自分の身は自分で守りなさいとの事だ
なので俺は黒天を常に所持している。
黒い刀身がチャームポイントだ。
ここで俺の過去について話しておこうと思う。
俺は物心ついた時から両親が互いに話をしているのを見たことはない、父と母はとても仲が悪く、気性が荒かった。
よくある漫画のパターンとしては父が暴力をふるい、母が怯えながらも子供を守るという構図だが、俺の両親は違った。
どちらも別々に俺に暴力をふるった。何か嫌なことがあったり、機嫌が悪かったりするとすぐ俺にあたる。
俺はそんな両親が嫌いで、いつも時間ギリギリまで外で遊んでいた。
そんな俺が何故腐らなかったのか不思議だが、一人の少女のお陰だろう。
俺が公園で一人で遊んでいると、決まってその子はやってきた。
名前はれい。
どこに住んでいるかは分からなかったがいつも俺と一緒に遊んでくれた。
とてもかわいらしい女の子で、あれが俺の初恋だったのだろうと思う。
しかし、そんな日々も長くは続かなかった。
ある日公園で遊ぶのが飽きた俺とれいは近くの廃墟にいた。廃墟のなかを探検していたのだ。
そこで俺達は探検の途中1つの部屋へ入った。俺は怖がりだったので、れいが先に入った。
すると、れいが入った瞬間その部屋は光輝きだし一瞬にして部屋のものを消し去った。
れいは部屋の中にはいなかった。
れいが消えた。
何がおきたのか理解できない幼い俺は廃墟中を探し回るがれいは見つからなかった。
今日のことは何かの間違いだと思った俺は、それから毎日、公園に通い続けてれいを待った。
しかし、れいはこの日以来くることはなかった。
れいの家に行こうと思ったが家が分からなかったし
この事を相談できる人も俺の周りにはいない。
この後れいがどうなったかは俺は知らない。
それからというもの俺は怖くなって公園にも廃墟にも行かなくなった。
しかし、家にいても理不尽な父と母に虐げられる日々
幼心に、俺はこう誓う
両親や、俺に害なすやつを抑えこむ力がほしい、
れいや、大切なものを守りきる力がほしい。
力が、力が欲しい…
両親が離婚しおばあちゃんに引き取られると同時に、俺は剣道を習い始める。
遊び感覚で習いにきた、ほかの子供にはない圧倒的なまでの力への渇望で俺は瞬く間に強くなっていった。
とにかくいい人生ではなかった。
今度こそ、俺に仇なすやつを蹴散らし、大切な人を守り抜く。
この世界でも俺は強く誓う。
明日はいよいよ魔法トーナメントだ。
魔法トーナメント当日、天気はあいにくの雨だった。
このトーナメントは校庭で行われるので、雨では出来ない。今日は中止のようだ。
といってもこのトーナメントは1日に1学年ずつなので4年生の俺は4日目だ。しかし俺は第3席なので本トーナメントからしか出番はない。
初日に1年、2日目に2年と、5年生まで10人を選抜し6日目に選抜50人でトーナメントをする。
7日目に準々決勝、準決勝、決勝をして8日目に6年生の上位と戦う。
トーナメントに保護者は来れないが各魔法団体や軍隊等が正式な手続きで観戦しに来て、優秀な生徒のスカウトを行うようだ
なのでみんな必死だし、卒業を間近にした上級生はいっそう目を血走らせてくるみたいだ。
俺は卒業したら旅に出ようと思っているのであまりそこらへんには興味がない。
しかし上位は学費免除で、サンドやレイラの負担を除く事ができる。
何よりも、負けたくはない、俺は最強になりたい。
最強になるんだ
教室で待機していると、ミル先生がやってきて正式に今日の延期を告げた。
まあ、3ヶ月も待ったのだ、今さら1日長引くくらいどうってことはない。
「中止になって残念ね、ルイ」
フィリーが話かけてくる。フィリーも残念そうだ。
「だけど1日ぐらいどうってことはないよ。」
「そうね。ねえ、ルイ?」
「ん。どうした?」
フィリーがもじもじしながら何かを言いたそうにしている。
「あのね。ルイ、急に私がいなくなったらどうする?」
「え?えーっと、どこに行っても見つけ出すよ!」
ラブコメではこれが正解だと思うが果たして…、
「ごめん!今のはなし。聞かなかったことにして!」
正解だったのかな?
何でこんな事を聞いてきたのか?
「分かった。聞かなかったことにするよ。」
「うん、ありがとう、ルイ。絶対に優勝してね」
そんな会話をしてくるところもフィリーのかわいさだ。
れいと同じ感情を抱く。俺はフィリーに恋してしまったようだ。
これまで曖昧にしてしまったが、優勝したらしっかり告白しよう。
「ああ、フィリーも一緒にがんばろう」
数人の男子生徒がこちらに対して敵意をむき出しにしながら見てくる。
ラブコメとはこういうものじゃなくっちゃな。
どしゃ降りの雨が降るのを教室の窓から眺めながら、そう納得するだけの心の余裕と幸せを手にいれた俺はこの時にはまだ、知るよしもなかった。
今日の会話をひどく後悔する時が来ることを……




