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11話

次の日、3年生の予選が始まった。


1、2年生と比べると平均して魔法の扱いが上手く見える。


しかし3年生には実力が目立ったものはなく、胸が目立つものもいなかった。


そんな俺がこの戦いに興味を持つわけがない。


戦いが始まるなりすぐに机で眠ることにした。



「おきて、ルイ。おきてってば、全くルイったらどんな夢見てるのかしら?にやにやしちゃって」


どれくらい時間がたっただろう?

フィリーに体を揺さぶられている。


目覚めがいい。ノンレム睡眠だとかレム睡眠だとか良くは分からないがとりあえず気持ちよく眠れた。


「ごめん、フィリー3年生は終わった?」


「ええ、今さっきね。」


「そうか、じゃあ帰るとするか」


「ねえ、ルイ。今日は時間がたくさんあるから一緒に買い物しに行かない?」


帰って魔法の練習をしようと思っていたが、可憐な乙女からのお誘いを断るわけにはいかない。


「ああ、いいよ。この町はあまり出歩いたことが無かったから丁度よかったよ」


「きまりね、さあ、行きましょう。」


フィリーに手を繋がれる。瞬間移動を駆使しながら一気に進んでいく。相当うれしかったようだ。


エアル魔法学校があるこのレインタウンはたくさんの商業施設が立ち並び大勢の人が住んでいる。


レインタウンには学校以外来る用があまりないので全然見て回れなかったのでいい機会だ。


「みてみて、ルイ!あれちょーカワイイ!」


フィリーが指を指す方向には猫の魔物?みたいなぬいぐるみがあった。


ぬいぐるみも作る技術があったことには驚いたがそのぬいぐるみはの不気味さにもっと驚いた。


「か、かわいいのか?このぬいぐるみが?」


「ええ、とてもかわいいじゃない?ペルーシャって魔物のぬいぐるみよ!」


うん。フィリーのセンスは少しおかしいのかもしれないな、少しというか、かなり。


「そうだな。よく見るとかわいいな。どうする?そんなに欲しいなら買ってあげるけど…」


女性の意見を肯定し、カワイイと言うものを買ってあげるしぐさを見せる。


どうだ?この作戦?俺がラノベで得た知識を解放してやったぜ!決して実体験で得たわけではない!


「ありがとうルイ、でもペルーシャのぬいぐるみは家に12個あるから、もういいわ。」


な、12個も持っているとはさすがは貴族だ。


ってそこではない!こんな奇妙な猫のぬいぐるみを12個も持っているとは、さすがはフィリアさん。少々あなどっていたようです。


この世界にはたくさんの魔物がいるようだが、森や山、魔物の国にしか生息していないらしく、こんな人里では見ることがない。


俺も町外れにある森で一匹だけスライムっぽいやつを見たぐらいだ。


この国では魔物をぬいぐるみにするぐらいなので魔物に対してあまり恐怖心とかはないのかもしれない。



少し歩くと武器屋があった。剣は2本欲しいと思ったいたんだ、見に行くとするか。


「フィリー、少し武器屋に行きたいんだがいいか?」


「いいわよ。」


「Broo」目の前の古びた看板にはそう書かれていてショーケースにはいくつかの武器が飾られている。


この世界では英語が使われており、あまり困ることはない。


会話については、説明するのが難しいが俺が日本語で話すと普通に変換され、相手の言葉も日本語のように入ってくるのだ。


あの男のおかげかな?


中に入ってみると防具や剣、槍や弓なんかも飾られていた。


「いらっしゃい」


いかにもなごついおっさんに出迎えられ俺は剣を見て回る。


一番ぼろい剣をみてみると、銀貨8枚の値札が張られていた。

結構な値段だ、俺はサンドから毎日小遣いとし銅貨5枚を貰っている。銅貨10枚で銀貨1枚だ。


「あら、結構安いわね」


ちょっとフィリーさん?いくら地主の娘だからっておいおいおい。


しかし、ここでひるんでは男がすたる。

苦し紛れに返事をしておこう。


「そうだね、思ったより高くはないね。」


返事をすると、フィリーが一番高そうな剣を指差して

「これなんかかっこいいんじゃない?」


と言ってきた。Cランクの剣で値段は金貨10枚だ

ちょと待て、ちょと待てお嬢さん金銭感覚どないなってるん?と言いかけたが耐える。


「良い剣だけどそこまでお金はもってないんだ」

少し負けた気がして悔しいが正直に言った。


旅する時までに必要な経費を知るために寄っただけなので買う気はない。


「おい、兄ちゃん」


店主のおっさんが声をかけてきた。


「そこの兄ちゃん。ちょっと腰にかけてる黒刀を見してくれねえか?」


おっさんがそういうので黒天を差し出した。



「これは…間違いねえ!Aランク相当の逸品だ」


確かこれをくれたスパンがそんなことを言ってた気がする。偽物ではないようでよかった。



「なあ、兄ちゃんこれをどこで手に入れたんだ?」


「スパンって人にお礼と言われて…」


「スパンだと、兄ちゃん知り合いなのか?」


「困ってるとこを何度か助けたお礼でその剣をもらっただけです。」


「そうか、スパンはこの国一の武器商人なんだが身元不明、所在不明でな。だが、腕は確かなんだ。兄ちゃんこの剣よかったら金貨50枚で売ってくれねえか?」


すごい金額だ。しかし貰ったものを売るわけにはいかない。なんたってAランクだ。


「すいません、それは売れません」


「まあ、そうだよな、普通は金貨100枚でもおかしくねえもんな」


買い叩こうとしていたのかよ!このくそ野郎!


「とりあえず困ったことがあったらいつでも尋ねてきてくれよ」


まあ、悪いやつじゃなさそうなので許すとする。


「Aランクの剣だったのね。私の家にはBまでしかないわ」


フィリーが少し驚いている。

Aランクは貴族でも持っている人が多少いる程度でフィリーぐらいの家系なら大体Bランクまでらしい。


「何回か助けただけでそんな剣をくれるなんてスパンて人は何者なのかしら?」


「よく分からないけど良い人だったよ。」


そう答え黒天を腰へと戻す。


武器屋Brooを出た。


途中コンツェというデザートを買って2人で食べる。


アイスとプリンの中間の食感でめちゃくちゃおいしい

コンツェを俺のフルコースに入れる事を決めた。


フィリーが洋服を買いたいというので一緒にお店にいくが少し恥ずかしいので、イスに腰掛け外を眺める。


携帯やゲーム、ラノベや漫画はなくとも、この世界は楽しい。目標があって家族がいる。


「ルイーこれなんかどう?」


「とても似合っているよ。良いと思う」


「そう?ありがとう、これにするわ」


結構な時間選んでいたが好きなものが見つかって良かった。


「最後にね!アクセサリーショップ行きたいな!」


日が沈んできたので帰ろうかと思ったがフィリーが言うなら仕方がない。


武器屋の4軒隣にあるアクセサリーショップへと入った。


銀の装飾やペンダント、アクセサリー類が置いてある。


フィリーが目を輝かせはしゃいでいる。女の子だな。とてもかわいらしい。

その中でも気に入ったペンダントがあったようでそれをつけながら少しの間、鏡越しに見ている。


「欲しいならプレゼントするよ。」


値段は銀貨2枚銅貨5枚だ。すごい出費だが、買ってあげたいという気持ちが勝った。



「え、本当にいいの?ルイ?」


「ああ、フィリーには沢山お世話になったからな」


「ありがとう、ルイ、お願いします。」


俺はその銀で出来たペンダントを買ってフィリーに着けてあげた。


「ありがとうルイ、嬉しい。このペンダントをルイと思って大切にする!」


最近のフィリーはどこかおかしい、何かあったのだろうか?

この前の質問といい、地主の子が何でこんな安物に喜んでいるのか疑問ではある。


だけど喜んで最高の笑顔を見せてくれたので、そんなの関係ねえ




明くる日4年生の予選が行われた。


俺たちのクラスはAクラスなので強いやつらが多い、俺達クラスは6人が予選を突破した。



次の日には5年生の予選が行われ、激しい戦いを繰り広げていた。

魔法を5年も習っているだけあって、みんなそこそこ強そうだ。


ま、俺の敵ではないけどな!


少し強がったがこのレベルならまだ負けることはないはずだ。


明日はいよいよトーナメント発表!そして俺の初戦だ。

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