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白 桃   作者: 藍月 綾音
????? ??歳 Ⅱ
68/79

1

今日は白いドレスに銀のパンプス。


赤いルージュを引いて、鏡の前でくるりと回る。


そう、完璧だわ。


準備は整った。


後は実行するだけよ。


この間の男達は使えなくなってしまった。


仕方がないから、私がこの手でやらなくてはいけないわ。


舞台もおあつらえむきに豪華なパーティー会場。


沢山人が集まるから、なにが起きたってわかりっこないわ。


神様が私に味方をしてくれてるのよ。だって、関係者しか入れないはずの招待状がここにあるんだもの。


だから決めたの。


このパーティー会場でその時を待つのよ。


あの幸せそうな、顔を崩してやるの。


傲慢な笑顔を、醜い素顔にしてやるの。


そうして消えてもらうのよ。


そう、大丈夫。


神様も味方してくれている。


私があの子の代わりに幸せと幸運を使うのよ。


あの子さえいなくなれば。


スパンコールの華奢なハンドバックにハンカチに包んでそっとそれをしまう。


そうして会場に足を踏み込む。


あともう少しで、ここの中心にいるのは私になるわ。


私は正しい。


これは正義。


今日から私は桜田 桃になる。



読んで頂きありがとうございます。

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