6 なんか、いい人みたいです
潤 は ニート に シ゛ョフ゛チェンシ゛ した 。
「はぁ、やっと着いた~」
俺は盗賊気絶させた後、さんざん歩き回って街道を見つけ、やっとの思いでどっかの街の前まで辿り着いた。詳しく説明しろって?ご冗談を、今は腹が減ってるんでそんな暇ありませんよ~。
((ここはカラコルね))
KY女神もつい5分位前に繋がった。何で括弧が変わったか?それはだな~、実は今までアイツは俺の頭の中に直接話し掛けてたんだと。んでもってその事をさっき知らされて、なら俺もできんじゃね?ってなって実際に出来ちゃったから、じゃあ声に出してないんだから括弧を変えなきゃっていうわけ。
((街の名前か?))
こんな感じで。
((そう。貿易都市で色んな物が手に入るんだよ~?))
((へ~。でも俺金持ってないぞ))
盗賊から剥ぎ取ってくるべきだったかな…
((この街、っていうか殆どの街にはギルドっていう組織があって、そこに加入すれば依頼の報酬としてお金が貰えるよ~))
((なるほど。じゃ、早速行きますか))
一旦交信を切って俺は街の中へと入っていく。
しばらく歩いていくと、明らかに普通の住宅とは大きさも雰囲気も違う建物が目に入った。
「あれがギルドかぁ。でかい建物だな~」
入ってみないことには始まらないと、その建物に足を踏み入れる。
中はとても広かったが、ゴツい男が沢山いて、どちらかというと狭苦しい感じがした。
カウンターには受付嬢、ではなく爽やかな男性が座っていた。テンションだだ下がりだ。
「すいませ~ん。ギルドに加入したいんすけど~」
テンション今なお下降中の俺。
「はいっギルドの加入ですね!こちらに身分証明書と経歴をお書き下さい!」
やたらテンション高い爽やか兄さん。
ん?身分証明書なんて持ってないぞ~?なんせ丸腰でこっちに飛ばされたからな。
「身分証明書ってないとダメですかね」
ダメもとで聞いてみる。そして返ってきた答えが、
「ダメですね。もし犯罪者を加入させてしまうとギルドの信用に関わりますから」
というものだった。ま、何となく分かってだけどさ。
「身分証明書忘れちゃったんで出直して来ます」
という無難なことを言ってギルドを出た。
「さて、どうするか~」
KY女神とはまた繋がらなくなったし…とりあえず仕事探すか~
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仕事みつからね~!!何でここの仕事は専門的なものばっかりなんだよ!
おまけに商売始めようにもギルドに加入しなきゃ出来ないらしいし…ギルドなんて創った奴今すぐ出てこい!ちょっと話がある。
はぁ、もう仕事しなくていいかな。俺は悪くない。社会が俺を受け入れてくれないだけなんだ。ハハハハハ。
そんな感じで何となくその場に座り込む。
「あんたこんな所で何してんの?邪魔なんだけど」
不意に俺の背後から声が聞こえた。振り返るとそこには…
いい感じで区切れそうだから今回はここまでにするか。え?ダメ?さいですか。
作者からダメと言われたのでもうちょっと進めるよ~。
俺の背後に立っていたのは、綺麗な夕焼け空をそのまま移したかのようなオレンジ色の髪をもち、自信に満ち溢れているようなややつり目の瞳も髪と同じオレンジ。容姿は上の上と言っても過言では無い。目測で身長160cm位の少女だった。だが、さっきの言動といい、この容姿といい、
「どこのツンデレさんですか?」
しまったァァァッ!!思わず口に出してしまった~!
「はぁ!?何訳わかんない事言ってんの?」
反応から察するに異世界にはツンデレという言葉は無いらしい。が、機嫌を損ねてしまった。
「ゴメン。君があまりにも可愛かったからつい」
必死に弁解する俺。弁解ったってホントの事言ってるわけじゃないんだけどな。
すると彼女は顔を真っ赤に染めて、
「か、可愛い!?な、何変な事言ってんのよ!警備隊に突き出すわよ!」
と言ってきた。うん、ナイスツンデレ。だが警備隊は勘弁してくれ、身分が証明出来ない俺なんて即収容所行きな気がする。
「ところでさぁ、今日俺金も無くて泊まる所無いんだよ~。1日だけ泊めてくれない?」
深刻な問題を忘れてた。って事で、話題変更も兼ねてお泊まり交渉開始!
「ふ、ふざけないで!誰があんたなんか」
開始2秒でノックダウンされました。
「そ、そうか。残念だが他をあたるよ」
無理に泊めてもらうわけにはいかないからな~。じゃ、今夜も野宿かな。
よっこらせ、と俺が立ち上がって街の外へ歩き出そうとすると、
「い、1日くらいなら、しょうがないから泊めてあげてもいいわよ」
さっきも言ったがもう一度言おう。
ナイスツンデレ
次回予告
潤「何だあの前書きはァァァ!俺は断じてニートじゃない!ニートっていうのはだな、not in education, employment or trainingの略でだな~・・・(長いので省略)・・・だから俺はニートじゃない!さて、ではやっと次回予告だな。次回はツンデレと仲良くなれれば彼女の過去が明らかに!全ては俺次第ってか~。選択肢間違えないようにしないと」