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気まぐれセカンドライフ  作者: 誰かの何か
第2章 ギルドでお仕事
23/78

23 なんか、何事もありません?

何とか2回目の投稿


ちょっと急ぎ足です


 落ちる。堕ちる。墜ちる。空間的に、また精神的に上にあったものが突然下に位置が変わることを言う。なら上という概念を無くせばいいんじゃないか?俺はそう思う。上を無くせば下も無くなる。みんなハッピーじゃないか。

 



 つまり俺が何を言いたいかというと、


「誰だこんな高い城建てた奴~!!」


 うん。高い建物良くない。高所恐怖症に対するイジメかっ!イジメ、カッコワルイ。

 にしても、落下しすぎじゃね?かれこれ20秒位落ちてるぞ!そんなに俺を恐怖のどん底に突き落としたいの!?いや、実際落ちてるけどさ、2通りの意味で…

 城の高さが100メートル位だったから…約4.5秒か。随分長い4.5秒だなぁ作者さんよぉ。お前のせいだって事は分かってんだよ!元に戻しやが…うぐ。

 作者の野郎、急に戻しやがって…舌噛んじゃったじゃねぇか。

 ん?そういや俺の脚の下に地面がある。いや、さっきからあったけど、触れてるって意味でな。

 もしかして俺を助けようとしたのか?今回は作者に感謝すべきだな。助かったぜ。全く、毎回こうやって助けてくれれば俺だって作者に…


「ジュン!ちゃんと受け止めなさいよ~!」


 ん?何処からか声が聞こえるが…って上か!?

 上から誰か…ってあれはセレンか!?もう魔法も間に合わねぇ!こうなったら・・・気合いだ!とりあえず邪魔だから面を外そう。今は誰も見てないしな…

 4.5秒のフライトを終え、セレンが俺のもとへ飛んでくる。俺の計算が正しければ、セレンは時速44キロのスピードで落ちてきている。

 うん。無理だ。・・・いやいや、諦めるな、俺。誰もが1度は憧れるお姫様キャッチのチャンスだぞ!やってやる、やってやろうじゃねぇか。


「よっこらせっと!」


 結果を言うと、普通に成功しました。


「ってかセレン。お前思った以上に軽いな」


 今回の作戦の成功には、セレンが想像以上に軽かったということが原因でもある。

 するとセレンから殺意が…って何で?俺褒めたよね!?タブーって重いって単語だけじゃないの!?


「悪かったわね。“思った以上に”軽くて、そんなに重く見えるのかしら?」


 見たこともないような素敵な笑顔でこちらを見てくる。ま、魔王だ…悪魔なんてもんじゃねぇ、魔王がいらっしゃる。


「い、いや、そんなつもりは無かったんだ。落ちてきたときの衝撃があまりにも軽かったから…40キロ位しか無いんじゃないか?ハハハハハ」


 笑って誤魔化そうとする俺。対して、


「私は……私は38キロよ~!!」


 涙目になり、今にも泣き出しそうになってるセレン。

 ってかセレン。38キロってどういう事だ?160センチ位身長もあって、胸だって一応はあるのに…う~ん、人体の神秘だ。

 って、こんな事考えてる場合じゃなかった!


「セ、セレン?お前にプレゼントがあるんだけど」


 とりあえず話題変更。指輪もわたせて一石二鳥ってな。


「にゃによ~」


 涙目&上目遣いは反則だって前にも言っただろ!審判!ちゃんと反則とれよ!


「この前セレンを置いてギルドに行った日さ~、実はセレンにプレゼントをしようと思ってたんだ」


「・・・・・」


 無言、か。拒否らないってことは興味があるのかな?


「目、瞑っててくれるか?」


「は、速くしてよね!」


 そう言うとセレンは大人しく目を閉じた。

 さて、どの指に指輪をはめるか。セレンは右手に滑り止めの革手袋(指先が出るタイプ)をしているので無理だな。指輪に合いそうな指は…薬指か。テンプレな展開になりそうだが致し方あるまい。


「いいぞ、目を開けて」


 セレンは目を開けて自分の左薬指を見て顔を真っ赤に染めた。あの反応は、やっぱりそういう意味があるのか。


「ジュ、ジュン!これ本気?」


 ? よくは分からないがここはとりあえず、


「あぁ、本気だ。セレン、左薬指に指輪をはめる意味分かってるか?」


 自分は如何にも知ってます。って感じでセレンに聞く。


「『あなた以外の女性には興味がありません。もし私が他の女性を一瞬でも見たならあなたは私を罰して下さい』って意味よね?」


 重ぉぉぉぉぉいっ!!俺が思った100倍は重いわ!この世界はどんだけ浮気が嫌いなんだよ!


「え?あ、いや…俺の世界では、『あなたとずっと一緒に居たいです』みたいな意味なんだが」


 するとセレンは湯気が出そうなほど更に顔を赤くして、


「ずっと一緒にって…ば、ばかっ!何言ってんのよ!」


 と言って先に歩いていってしまった。




 村に帰るまで左手をチラチラと見ていたので、一応気に入ってくれたんだろうか…


「そういえば、結局あの指輪に掛かっている魔法は何だったんだろう?」


 そんなことを考えながら俺は帰路についた。


次回予告


潤「いいんじゃないか?偶には平和な回があっても。俺が落下してるシーンは命懸けだったがな…え?そうでもない?まぁ、作者がなんかしたからな。さて、次回はとりあえず村に戻るぜ!ま、直ぐに俺たちはお尋ね者になるだろうけどな」

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