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気まぐれセカンドライフ  作者: 誰かの何か
第2章 ギルドでお仕事
20/78

20 なんか、不穏な空気が

短いです。

勉強が調子良くいったらもう1話投稿するかもしれません。


 ジーニアスワームの触角を持ってギルドの中にはいると、信じられないというような顔でギルド内に居る者全員が見てきた。

 ・・・止めてくれよ。そんな目で見られると…興奮しちゃうだろ!え?お前のキャラじゃない?じゃ、やめます。


「はい、ジーニアスワーム、倒して来ましたよ」


 そう言って触角を受付の机の上に置く。


「え!?ほ、本当にあなた1人で倒したんですか!?」


 失礼な、とは思わない。初級冒険者が、それもこの村に来てまだ日の浅い新人があんなデカブツを倒せたなんて夢にも思わないだろうからな~


「はい、1人で倒しました。それと…今日は疲れたのでもう帰ろうと思うので報酬の方を…」


 帰るというのは嘘だが、この後に買い物をしなければならないので早いとこ報酬を貰いたいのは本当だ。

 それにしても、自分から報酬の要求なんて、悪いことしてるわけじゃないんだけど気が引けるな…


「す、すみませんでした。これが依頼の報酬、30000ワロになります」


 そう言って、お金の入った袋を俺に渡す。

 お金も受け取ったし、早いとこ退散するとしますか。


「ありがとうございます。では、」


 そうして俺はそそくさとギルドを後にした。




 さて、今俺は露天商の前にいる。本当は宝石店でセレンに何か買おうと思ったのだが、ここを通った時に何か心揺さぶれるものがあった。


「よう兄ちゃん。何かめぼしい物はあったかい?」


 と露天商が言う。

 何に俺は心揺さぶれたのだろうか…このブレスレットか?違うな。このネックレスか?いや、これも違う。ウ~ン…

 と悩んでいると、ふと宝石の付いていないタイプの指輪が目に留まった。あれだな…


「この指輪が気になるんですけど、いくらですか?」


 見た目はシンプルなのに安っぽくなく、宝石も付いていないので戦いやすいだろう。


「この指輪は掘り出し物でな、何でも古代の遺跡から発掘されたらしい。魔法も付加されているんだが、生憎魔法の知識はさっぱりでな~。良いもんには間違いないって事で15000ワロでどうだ?」


 15000ワロか、日本円で15万円か。安くはないが今はワームを倒したお金があるからな。買いだろう。


「分かりました。15000ワロですね。どうぞ」


 と言って袋から15000ワロを出す。


「はいよ。毎度あり!また頼むよ!」


 と言われ、指輪を渡された。

 さて、帰るかな。



 ということで、宿屋の二階、セレンの部屋の前へとやってきた。

 今日はセレンを見ていないが、この時間ならギルドで依頼を受けてても帰って来てるだろう。


「セレン~?潤だけど~。セレ

ン~?居ないのかな…」


 そう思いつつ、何気なくドアノブを捻った。するとドアは開いた。いや、開いてしまったと言うべきか…セレンは用心深くて鍵のかけ忘れなど見たこと無い。そんなセレンが鍵を開けっ放しで中に居ないとなると、


「部屋が荒れてるな…」


 別に部屋がきたないとかって意味ではない。誰かと争った形跡があるという事だ。何かいやな予感がする。

 読者の皆さんには申し訳ないが暫く俺が俺らしくないかもしれないが、嫌わないでくれよ?

 つまりはスーパーシリアスタイムに突入だ。シリアルじゃないぞ?え?分かってる?さいですか。


 そこで俺は机の上に紙が置いてあることに気付いた。


「どれどれ?」



《登城願》

 手紙での願い出となってしまったことを失礼する。この手紙を読んでいるのは羽山 潤殿とお見受けする。

 用件を率直に言おう。貴殿の力にユリナント国国王は大変興味をお持ちになられた。ぜひその力を我が国のために使ってほしいと思われている。

 貴殿には1度国王に会って戴きたい。尚、貴殿の連れには先に登城してもらっている。貴殿の賢明な判断を期待する。



 らしい。ふざけやがって、セレンは人質ってか?俺は仲間が危険にさらされるのが一番嫌いだっていうのに…国王はよっぽど俺の気分を害したいらしいなぁ。

 あぁ、行ってやるさ城に。きっちり落とし前つけるためにも、何故俺のフルネーム、しかも本名を知ってるのか気になるしな。そして何より、セレンを取り戻しに…

 そして俺はいつの間にか燃えて灰になった登城願という名の脅迫状をゴミ箱に入れて部屋を出て行った。


次回予告


潤「あぁ、腹立たしいな。国王に対しては勿論だが、それ以上に仲間1人守れやしない俺自身に何より腹が立つ。次回はギャグは一切無いので悪しからず。今の内に1回やっとくか。・・・ふ、布団が吹っとんだ。

・・・悪かったな!寒いオヤジギャグで!」

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