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気まぐれセカンドライフ  作者: 誰かの何か
第2章 ギルドでお仕事
18/78

18 なんか、再戦するみたいです

遅くなりました。


言い訳をするなら、他の作者さんの作品を読んでました。

そうだ、私は悪くない。悪いのはあんな面白い作品を書く作者さんがいけな…すみませんでした。


 ・・・朝になってしまった。昨日は明日の朝にでも考えればいいや、と思っていたのだが、どう謝っていいか分からぬ。

 例えるならそう、テスト前日に明日の朝勉強すればいいや。と思ってその日の夜をゲームに費やしてしまい、次の日の朝に後悔するあの気持ちと相似である。ちなみにこれは作者談であり、俺も元の世界で何回かやらかした事でもある。

 おっと、こんな事言ってる場合じゃないな…

 案としては、早いとこ謝る。謝罪の意思表示の為に、謝ると共に贈り物をする。この2つが有力候補だな。紙に書いとくか。

 う~ん、早いとこ謝るを選ぶなら昨日の夜に謝るべきだったな。

 そう思い紙に書いてある『早いとこ謝る』にバツ印をする。

 だとすると贈り物か…セレンには悪いけどこの件は俺が贈り物を買うまで先延ばしにしてもらおう。

 そうして紙に『贈り物』と書いた方にマルをして机の上に置いておく。


「さて」


 謝らないのにセレンと会うのは気まずいな…今はまだ6時だけどギルドに行きますか。

 『用があるから先に行ってる』という書き置きをドアに貼っておく。これで気付くだろう。

 そうして俺は眠い身体を動かしてギルドへ向かった。


 ギルドには朝だというのに人が結構いた。みんな仕事熱心だな~なんて感心してしまったが、後で聞くと今ギルドにいる連中は家がなく、ギルドに入り浸って1晩中酒を飲み続けていたらしい。だからこんなに酒臭いのか。


「今日はどんな依頼を受けようかな~」


 昨日の昼まではギルドにあまり乗り気じゃなかったくせに何で今はノリノリなのかって?そりゃ贈り物をするっていう目的があるからでしょ。昨日も剣を買うって目的はあったけどほら、モチベーションの違いが、ね。

 さて、依頼依頼



《Aランク討伐依頼》

 キルファ村の東にあるシグト山にジーニアスワームが確認された。村に被害を及ぼす前にこれを討伐せよ。

 報酬:30000ワロ

 証明部位:ジーニアスワームの触角

 注意:見た目通りの凶悪なまでのパワーと見た目からは想像出来ない頭脳戦も使える魔物。パーティーを組まねば初級冒険者はもちろん上級冒険者も返り討ちに遭うだろう。



 そこに載せてある写真は以前俺が死にかけた件のワームだった。あのデカブツ、そんなに強かったんだな。確かに俺も死にかけたけど。

 この依頼はそこら辺の冒険者が受けると死者が出るかもしれないな…俺は昨日のカレーとの、違った、カリーとの戦いで冒険者がどのくらいの強さか分かったが(今朝酔っぱらいから聞いたがカリーはこの村では腕の立つ方らしい)、あの程度では戦いにすらならないだろう。


「俺がやるか」


 という一種の責任感の下、この依頼を受けることにした。


「おはようございます。この依頼を受けたいんですけど」


 受付まで依頼用紙を持って行った。


「おはようございます。依頼の受注ですね………この依頼を受けるんですか!?いくらビッグリザード30体を1人で殲滅したからって、この依頼は冒険者になったばかりのあなたには無謀かと…あなたがやらなくてもこの村の中級冒険者がやってくれますよ。最近この近くに現れたジーニアスワームを倒した凄腕の持ち主も来てくれるかもしれません し…」


 その声はどこか絶望が混じっているように感じた。

 ってかそのジーニアスワーム倒したの多分俺っす。


「来てくれなかった場合はどうなるんですか?」


「中級冒険者では多分無理でしょうし、国はこんな辺鄙な所にある村なんて放っておくでしょうから軍にも期待出来ません。村にジーニアスワームがやってきたらあきらめるしか無いでしょうね」


 国の軍ってのはそんなもんなのか…

 だからさっき受付のお姉さんはどこか絶望したような感じだったんだな。しかしそんな事言うと、


「やっぱり俺が受けます。この村にはお世話になりましたし」


 より一層この変な責任感が暴れ出しちゃうじゃないか。


「これ以上何か言っても聞いてくれなさそうですね。分かりました。依頼の受注、確かに承りました。お気をつけ下さい」


 その声は不安に満ち溢れていたが、逝ってらっしゃいっていわれないだけいいか。もうこの作品の中じゃお約束のネタになってきてるからな…


「じゃ、逝ってきます!」


 お約束なら俺もやらないとな!


「洒落になってませんからヤメテ下さい!」


 言われてしまった。そんなに頼りなく見えるだろうか…

 ヘ~イと、返事をして出て行く。


「え!?1人で行くんですか!?」


 何か言っていたが聞こえな~い。

 そう言えば今日はあの娘居なかったな…まぁ朝早いからな。


 さて準備を整えてワーム倒しに行きますか!

 待ってろよセレン。良いもんプレゼントしてやっからな!


次回予告


潤「さぁ、セレンには何をプレゼントしよ~かな~。さっさとワーム倒してセレンの笑顔を取り戻してやるぜ!え?元はと言えばお前が悪い?まぁそう言わずに…」

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