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気まぐれセカンドライフ  作者: 誰かの何か
第2章 ギルドでお仕事
16/78

16 なんか、巻き込まれました

ギャグ成分が…足りない


「依頼達成ですね。では証明部位を提出して下さい」


 あの後俺は身体能力強化を掛けたまま村まで軽く走って帰った。1キロくらい離れた場所だったが、それを10秒程で帰れた。軽く走って時速360キロかよ…半端じゃないな。

 

 ってか最近真面目な冒険っぽくなってるな…作者もギャグ成分が足りなくて萎びてきてるぜ。お前は植物かっ!


「あのぉ、どうされたんですか?」


 作者のせいで、心配されちゃったじゃないか。え?責任転嫁だって?ごめんなさい。


「すいません。これが証明部位の牙です」


 そう言ってビッグリザードの牙を60本出す。


「これ全部1人でやったんですか!?」


 お姉さんが信じられないような顔でこちらを見てくる。俺ってそんなに弱そうに見えんのかな…


「そうですけど…何か問題でもありましたか?」


 まさか殺し過ぎで動物、いや魔物か…魔物愛護団体に訴えられるとか?自分で言っていてなんだが、魔物愛護団体って良い人なんだか悪い人なんだか分からない団体名だな。


「いえ、凄いな~と思いまして…魔物愛護団体が見たら発狂しそうですけどね」


 居るんだっ!!魔物愛護団体ホントに居るんだっ!!


「ハハハハハ」


 と、乾いた笑いしか出てこない。


「では依頼を達成しましたので報酬です。ビッグリザードの牙60本なので30匹分、15000ワロです」


 どうぞ、とお姉さんがお金の入った袋を渡してくる。

 ありがとうございます。と俺は言って受付を離れた。今はちょうど1時だ。あ、午後の1時な。当たり前?さいですか。


「あと1つくらい依頼は受けられそうだな」


 さっきの依頼も2時間くらいで終わったし。

 というわけで掲示板前へ行きま…


「てめぇ、何のつもりだ!!」


 厄介事の香りが…でも野次馬根性が抑えられねぇ。止まれっ、俺の両足!


「だからわたしは他人と共闘なんて無理って言ったの、もう付き纏わないで」


 結局見に来ちまった…それにしてもどうしたんだ?

 あぁ、読者の皆さんを置いていってしまったな。今俺の目の前ではゴツい男2人と、俺と同い年くらいの灰色の髪をもつ少女(ロッドを持っているから魔術師だろう)が言い争っていた。


「てめぇが仲間を敵ごと魔法で怪我させたんじゃねぇか!何だその口のききかたは!!」


 ふざけんじゃねぇ!と、男は少女を殴ろうとする。

 って冷静に実況してる場合じゃねぇ!


「止めろよ。大の大人が暴力振り回してんじゃねぇよ」


 と、男と少女の間に入って男の拳を止める。

 はぁ、結局厄介事に首突っ込んじゃったよ。


「てめぇには関係ねぇだろ!?引っ込んでろ!」


 と、男は俺の肩を強く押し、吹っ飛ばそうとする。そう、吹っ飛ばそうとする。しかし努力の結果虚しく俺はびくとも動かない。

 これがこの男の本気だとしたら見かけ倒しもいいところだ。


「目の前で女の子が殴られそうなのに黙って見ていられる程腐っちゃいないんでね」


 決まった~!俺の言いたい言葉ランキング第3位の言葉を言えた~!

 表面上は何て事ない顔してるけど、内心はしゃぎまくりだ。


「てめぇ、表へ出ろ!」


 え~、俺これから依頼受けようと思ってたのに~。時間無くなっちゃうじゃん。何で動いちゃったんだよ俺の足!

 ってか最近厄介事に巻き込まれる率が半端じゃないんですけど…1回お祓いしてもらおうかな、作者が俺に取り憑いてますって。危ない人だと思われること請け合いだな。


「どうした?早く来い。今更謝ったところでもう遅いからな」


 おっと、男が待ちくたびれて言ってくる。最近のすぐキレる若者って恐いっ。っていうか俺の行動の中に謝るような要素あったか?いや、無い。(反語)

 そんな事を考えつつ男の後ろを歩いていく。


 ギルドの中にいる者が騒ぎ立てる中、件の少女だけがどこか冷めた目でこれを見ていた。


次回予告


潤「はぁ、面倒くさいな~ホントに。今から次回が憂鬱だ。俺の運命の管理人(作者)は早いとこどうにかしないとな。さて、サッサと男倒して冷めた少女の攻略といきますか」

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