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父の遺言
今まで剣術の稽古をしていた義平は父の悲鳴に気付き、
「父上、どうかしましたか」
返事は無い。
「可笑しいな」
義平はリビングに戻った。だがいない。
「可笑しいな。父上は何処に行っちゃったのかな。ひょっとして馬小屋」
義平は馬小屋に行った。だが父はいなかった。あるのは父と自分の馬だけだった。
「だとしたら、残るは農園だな」
義平は農園に行った。すると――――――――
「ウウッ―――――――」
よく見ると父は農園の端に苦しそうに倒れていた。
「父上、あの男がやったのですか」
義平は強く聞いた。すると父は
「ああそうだ。あいつは国王ハーツ様に仕えるリュービ枢機卿の親衛隊隊長ロシュブレスじゃ」