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隣の天使様が今日も心の中で信じられないくらい毒吐いてて怖い  作者: 日暮キルハ


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 うちの学校は定期考査の都度、赤点をとると補習を受けることになる。

 一時間程度の講義を受けたうえで試験を再度受けて八割以上で合格、駄目だったら翌日にまた試験を受けなおす。

 五度繰り返して駄目だったら無事最低評価が確定する。


 これを現文以外のすべての教科でやることになったので俺の放課後はもうおしまいです。


 ちなみにバックレると問答無用でその時点で最低評価の成績が確定し、もう一年遊べるドンに一歩近づく。


「仕方ない。今のうちに一年と仲良くなっておくか。来年からは同級生だし」


「あはは、ダメだよ音無君。一緒に進級しよう?(バカなこと言ってないで死ぬ気で詰めこめ。できないなら死ね)」


 惨憺たる結果に思わず現実逃避をしているとまるで言葉と心の一致していない声援がかけられる。

 とてもじゃないが進級できそうにない結果の数々をさすがに憐れに思ったようでテスト返し後の自習の時間を使って天羽さんが勉強を教えてくれていた。

 そんなことするなら最初からカンニングさせて欲しかったよね。


「(そんなの許すわけないでしょ。……というか、なんであんたカンニングしなかったの? 結局、私も同じ教室で受けたんだからその気になればできたのに)」


 肌に刺さる視線に目を向けると問いただすような目をして天羽さんがこちらを見ていた。

 なんだか期待されているところ申し訳ないけれど、別にそんな大した話でもない。

 せっかく天羽さんに時間をかけて教えてもらって、多少なりとも勉強が分かるようになった。

 なのにカンニングなんてしたら貰ったものを無駄にする。

 なんとなく、そう思っただけの話。それほど明瞭な考えがあってのことですらない。


「…………音無君、ちゃんと補習クリアできるまで私が勉強教えるね」


 ……なんだよ。やめろ。

 こんなしょうもないことでちょっと評価上がるの恥ずかしいからやめろ。


 というかちょっと真面目に勉強しただけで上がる俺の株、元値が低すぎでは?

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