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隣の天使様が今日も心の中で信じられないくらい毒吐いてて怖い  作者: 日暮キルハ


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「じゃあ、文実とかクラス展示決めていくぞ。委員長、後は頼んだ」


 とは、担任教師の言葉。

 その言葉に従って我がクラスの委員長が前に出る。


「えっと……早速だけど、文実やりたい人いるかな?」


 文化祭実行委員。略して文実。

 各クラスから男女一名ずつが招集されて来たる文化祭を生徒会と共にとりまとめ成功に導く重要な役割。

 まぁ、早い話文化祭期間限定での教師と生徒会の奴隷である。


 そんなもんわざわざ進んでやりたい奴は珍しい。

 なかには思い出作りの一環として進んでやってくれる英雄もいるみたいだが、残念ながらうちのクラスにそういう人はいないらしい。

 それを示すように、ダメなんだろうなぁという感情が滲み出た委員長の問いかけに応える声はなかった。


 そりゃそうだよなぁ……。

 あんなめんどくさそうなの絶対嫌だし、思い出作りにしたってわざわざ文実なんてしなくてもクラスの方でやればいい。

 全体的に文実はそれをやるだけのメリットがなさすぎる。


 こうなってしまえばあとは我慢比べだ。

 息を潜めて誰かが折れてやってくれるというのを待つだけの退屈な時間が始まる。

 長丁場になるがこればっかりは仕方がない。やらないで済むのであれば贅沢は言えない。


「あの……」


「天羽さん! もしかして文実やってくれるの!?」


 誰がやるのかなー。やっぱ本命は天羽さんかなー。

 なんて野次馬根性丸出しでなり行きを見守っていると隣からそんな声が聞こえた。


 どうやら予想通りうちのクラスの文実は天羽さんがやるらしい。

 天羽さんがやるならそれ目当ての男子が集まるだろう。これで文実の心配はもういらない。

 あとはクラス展示がどうなるか決まるのを待っていればあとは帰るだけ。

 勝ったな。はよ終われ。


「あ、それはもちろんいいんだけど。……文実って他薦はありかな?」


 …………ちょっと、天羽さん?

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