表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隣の天使様が今日も心の中で信じられないくらい毒吐いてて怖い  作者: 日暮キルハ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/23

12

 校外学習。

 学習である。校外での学習である。

 たぶん校内では学べないことを外で学ぶとかそんな理念があっての活動なのだろう。知らんけど。


 それを踏まえて、


「ミュージカル鑑賞から何を学べと?」


「うーん……難しいけど、作品を通じて背景にある文化や歴史の理解を深める、とかかな?(ちょっと、校外学習が嫌だからって盛り下がるようなこと言わないで)」


 ただのひとりごとのつもりだったのだけど、クラスの中心たる天羽さん的には聞き捨てならない発言だったらしい。

 どうせ俺の発言なんて誰も聞いちゃいないんだから適当に流しておけばいいのにわざわざそれらしい言葉が返される。


 ちなみに席は当然のように隣だった。

 なんなら天羽さんの周囲は尽く天羽さんと繋がりが薄く、天羽さんに話しかけることがないような大人しいクラスメイトばかりだった。

 絶対なにかしらの根回しをしたんだろうけど何をどうしたらこうなるのか真面目に教えて欲しい。


「(凄く頑張ったの。せっかくプロの舞台が見れる機会なのに横から話しかけられて台無しなんて絶対嫌だから。おかげで寝不足よ)」


 さいですか。

 普通は頑張ったくらいじゃこうはならんと思うけど、まぁそもそも天羽さんが普通じゃないし。


「……始まる」


 なんてことを考えていると開演直前を告げるブザーが鳴った。

 その音にいつもよりもさらにほんの少しだけ弾むような声色で天羽さんは呟く。


 どうやら、俺が思っていた以上に天羽さんは今日を楽しみにしていたらしい。

 俺としてはミュージカルにのめり込んでくれるならそれに越したことはない。


 バスの中みたいに無言なのに寝ることも許されず愚痴を聞かされるのはごめんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ