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白蓮教 首都連続爆破事件  作者: 松本忠之
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プロローグ

プロローグ

西暦一一三三年。

茅子元という名の僧侶が、当時中国で流行していた浄土宗を基礎として、新たな宗派を開いた。その名は、白蓮教。

白蓮とは、西方の極楽世界に咲いている花といわれ、死後、その白蓮の咲く極楽世界へ行こうということからこの名がつけられた。主に農民の間で瞬く間に広まった白蓮教は、徐々にその勢力を拡大していき、当時の封建社会への不満や反感を募らせていた民衆を糾合して組織し、明王朝の時代、二度にわたって武装蜂起を行い、時の王朝崩壊を狙う反体制勢力へと変貌していった。二度の武装蜂起は鎮圧され、一時は勢力が衰えたものの、清の時代になると、湖北、峡西、四川、河南の四省にまたがる大規模な武装蜂起で再び時の王朝崩壊を狙った。結果的にこの時も武装蜂起は鎮圧されたが、この戦いで清王朝は実に一億人以上もの死傷者を出したといわれ、それがきっかけとなって衰退の道を歩み始めたとも言われる。これが世に言う「白蓮教徒の乱」である。仏教史においては、白蓮教はその後、発展することなく時代からその姿を消してしまったとされているが、残党の一部が生き残り、秘密結社を組織して、反撃の機会を窺っていたという説もある。ただし、それを示す文献もなければ、証言する人間もおらず、根拠のない都市伝説としてオカルトの間でのみ認識されていた。



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