表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メメント・モリ  作者: 製肉&杉野
6/24

青5話 箱入りの少女

私はある名家の一人娘でした

幼い頃から「聖剣を継ぐ」と言われ続けていたので、聖剣を継ぐのは当然だと思い、修行をし、生きていました


ところが私の両親は、私が4歳の時に亡くなりました

両親を早くに亡くしたわたくしでしたが、

幸か不幸か幼かったため両親の死というものを理解することができませんでした

また、一族の者たちが付きっきりで面倒を見てくれたたため、

そこまで寂しい思いもすることはありませんでした

ですが両親の願いであった聖剣を継ぐということを果たすことで

せめてもの親孝行をしたいと、日々努力しておりました


それから時は流れ18になったある日、

突然、攻撃の効かない魔物からの襲撃があったのです

もしかしたら聖剣なら倒すことができたのかもしれません

ですが私はまだ修行中の身で、20歳にならないと聖剣は継げないしきたりでした


魔物によって、あっさりと家は壊滅してしまいました


「ああ、私は…両親の、皆の望みを叶えることもできず、死ぬのですね…」


まだ聖剣も扱えない、一族の者も私を庇って…

私は、生きることを諦めてしまいました


目の前には魔物がいて腕を振り上げている

そっと目を閉じた その時でした


「諦めんな!」


叫び声とともに赤い一閃が走ると

目の前の異形は真っ二つに裂かれたのです

そしてそこには赤く輝く剣を携えた

赤い髪の男が立っていました


一目でこの村の人間ではないのがわかりました

彼はこの村では見た事のない赤い髪と、赤い目をしていました

見た事のない色彩に、私は思わずぼーっと眺めていました


「大丈夫か?」


返事が出来ずただ頷くと


「とりあえずここにいろ、

危なくなったら自分で逃げろよ!」


という言葉と共に彼は走り去ってしまいました

どうやら別の魔物を倒しに行ったようでした


「諦めるな… そうですよね

私はまだ生きている…

諦めては、いけませんよね…!」


(力が欲しい?)


目の前に聖剣を持った幼い少年が立っていました


「はい」


迷わず答えると少年は


(勇者の使命から逃れられなくなるよ

それでも…いいの?)


と再び訪ねられました


「構いません もとより覚悟の上です」


(…わかった 頑張って)


「はい!」


少年から聖剣コールブランドを受け取ると

赤い髪の男を追って走り出しました


男はひときわ大きな魔物と戦っていました

少しだけ苦戦しているようでした


「はあああああ!」


わたくしは魔物の隙を付き一太刀あびせました

聖剣の攻撃を受けた魔物はあっさりと両断されました


「よかった、ご無事で…」


「お前…」


「助けて頂いてありがとうございます」


「こっちこそ助かったぜ、ありがとう」


魔物達が慌てて逃げていく

どうやら先程の魔物が親玉のようでした


「…あんただけでも助けられてよかった」


「! では、他の者は…」


長い沈黙が流れました


「これから…どうするんだ?」


沈黙を破るためか、彼はそっと聞いてきました


「勇者の使命を果たします」


「そっか 俺も、一緒に行っていいか?」


「本当ですか?」


彼は力強く頷いた


一人で果たすつもりだった使命

ですが共に来てくれるという彼の言葉は

私にはとても心強かったのです


「私は桐咲露姫と申します

露とお呼びください あなたは…?」


「レオン=ブレイザーだ」


「よろしくお願いします、レオン殿」


「殿!?」


驚いた彼でしたが、私が首を傾げていると


「あー……これからよろしくな、露さん」


と、少し困ったような顔で言いました


私は頷き、彼とともに

18年間生まれ育った村を後にしました


書き貯めが尽きたので

間が開くかもしれません

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ