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魔機戦争  作者: kan1316
8/9

7の記憶喪失

投稿遅くなってすいません。でもこのペースになりそうです

岡崎おかざき 千歌ちか 年齢:29 階級:中尉 

CRA6(a)「セブンソード・ダンサー」のパイロット。おとなしい性格。趣味はリズムゲーム

《RA説明》

CRA(カオスロジテクスアーマー「No.6セブンソード・ダンサー」全長:18.5m 重量:6t ジェネレーター出力:1500000kg 装備:ソードビット×6 ハンドビーム×2 ディスティニーブレード CCカオスチェーンモード


season14

「はぁ、、はぁ。」

広大は仲間を引き連れ合流ポイントを目指す。

「20m先で左に曲がってくださいそこが近道かと思われます。」

機械オタクのリチャードが端末を見ながらナビゲートする。

「くそ、防火扉のせいで行くことが不可能だ。」

「任せて下さい。基地のデータベースに侵入すれば遠隔で扉の操作が可能になります。」

リチャードはタブレットにキーボードを接続してデータベースの侵入を始めた。

「意味は無いかもしれませんが、一応防衛でもしましょうか。」

広大が全員に呼びかける。装備はバラバラだが皆、あの戦場を生き残った筋金入りの軍人だ。

「そうだな」

「賛成だな」

「後方支援は任せて下さい」

全員の意見は賛成にまとまった。

「できれば全員生き残りてぇな。」

士官の一人がため息をつくように言う。

「そうだな、生き残ったら酒でも一杯飲もうぜ。」

(盛大に死亡フラグを建てにいくのかよ)

防衛をすると言ったものの、全然敵が来ない。おそらく逃げる前に誰かがオートタレットやクレイモアを置いたのだろう。

「侵入完了!!これで基地内のドア等がこちらで操作できます。しかしデータのダウンロードがネットワーク内で拒否されてしまいました。」

「まぁ、大丈夫だと思う。グッジョブだ。」

リチャードは再びタブレットを操作し始める。そして開かなかった扉が開く。

「ここを5階まで上がってください。そのあと、長い廊下があるので走り抜けて下さい。」

「了解だ。殿しんがりは任せろ。」

士官の一人が胸ポケットからサブマシンガンを取り出す。

「了解、先頭は行かせてもらいます。」

広大はポケットからもう一つのハンドガンを取り出す。正直なところ2丁持ちは苦手だ。でも威嚇射撃にもなるし、1丁持ちよりも連射速度は速くなる。

(まぁ、しょうがないよな)

広大の足が前へ進む。後ろの味方がその後ろをついていく。

「3階、クリア。」

後ろからGOサインがでる。広大は歩を進める。

「4階クリア。」

 

「5階クリア。」

ドア前で全員が来るのを待つ。

「全員いますね?」

「遠足じゃないんだぞ。」

こういう会話は戦場ではよくあるジョークだ。

「誰か、スモーク持ってませんか?」

殿の士官が良いことを思いついた表情で言う。

「自分が持ってますよ。試作品ですが。」

リチャードが銃のグレネードランチャーに「Sスモーク」と書かれた弾を込める。

「それを合図で撃ってくれ。着弾地点は任る。」

「了解!」

全員突入隊形を組む。ドアを中心にV字で銃を構える。広大がドアを開ける。

「3、、、。」

全員が固唾を呑む。

「2、、、。」

全員が銃の安全装置(セレフティ―)を外す。

「1、、!」

グレネードランチャーの発砲音とともに全員が廊下を走り抜ける。視界はあまり悪くはなく、前の味方のシルエットがはっきり見える。

「はぁ、はぁ、、、。」

指令室へつながっている廊下の長さは約400m。銃を担いで全力で駆け抜けるのは少ししんどい。

「60m先の非常階段で1階まで降りて下さい!!クリアリングは済んでます!!」

リチャードがドローンを操作しながら言う。その言葉を信じて全員が階段を下りる。

「そのドアを開ければ着くと思われます。」

ヘリコプターのプロペラ音が聞こえてくる。その音から推測すれば撤退の準備が始まっている可能性が高い。

「突入隊形。」

再びドアを中心にV字になる。

「カウント!」

全員が固唾を呑む。

「3」

「2」

「1」

広大がドアを蹴飛ばす。ドアの先は眩しい。

「よく生きて帰ってきた。」

現場責任者のルーク・シモンズがこっちに向かって来る。全員はそれを敬礼で返す。

「いきなりで申し訳ないのだが、一澤君。話があるからついてきてくれ。」

広大はシモンズについていく。周りを見渡すと装甲車や輸送ヘリが並んでいる。恐らく基地を放棄するようだ。シモンズが簡易テントに入っていく。

「入りたまえ。」

「失礼します。」

テントの中には机と弾薬箱が置かれている休憩室的な感じだった。

「君には今から任務を与える。」

唐突過ぎて広大は動揺した。

「内容は?」

一瞬シモンズが唾をのみ持っている参考書を読み上げていく。

瀬那宗司せなしゅうじ作戦責任者からのものだ、内容は・・・基地内に存在しているabyssの粒子BOX、及びabyssシステムのデータチップの回収と君のCRAの回収だ。あと生存者の撤退支持と掩護だ」

「ルートは?」

「君の端末に転送済みだ。あとリチャード君がデータベースに侵入してくれたおかげで実験室にはACアーミーカード1枚で行けるようになった。」

「作戦の説明は以上だ。質問は?」

「特にないです。」

「じゃああそこで銃を選んでくれ、弾薬は弾薬箱でしてくれ。」

広大は指示に従い銃を選ぶ。広大が選んだ銃はサプレッサーのついたマシンガンPJ9とサブにはベレッタだ。

「そういえば隊長たちはどこへ?」

「君の部隊は撤退準備の手伝いをしている。もうじき撤収するだろう。」

しばらくの沈黙が続く。

「準備ができました。」

「幸運を祈る。行ってこい、倒れていった仲間のために。」

広大は出発し、研究所のあるB棟のドアを開ける。ドアの先は長い廊下と2階へ続く階段がある。

「電気がついてないとか気味わりぃな。」

広大はナイトビジョンを起動し索敵をする。誰もい無いようだ。すると廊下の向こうからガラスの割れる音がした。

「おいおいマジかよ。進行方向から物音とか勘弁してくれよ。」

と言いつつ銃を構えながら進む。廊下を突っ切った先にはRA倉庫へ続く階段がある。倉庫の窓の一部が割れている。

「敵の進行が早いな。もうここで銃撃戦があったのか。」

ゆっくりとドアを開ける。倉庫内にはヴェルキリウスと見慣れないRAが格納されていた。

「あれってパイロット!?」

倉庫のど真ん中で女性パイロットがうつ伏せ倒れていた。広大は倒れている人のもとへ走る。

「大丈夫か!!」

反応がない。広大は首元に手をあてる。

「う、、、。ん?」

女性が目を覚ます。目が赤い。

「この指が何本に見える?」

「ここはどこ?あなたは誰?」

「ちょっと待ってくれ。自分の名前わかるか?」

(なんでこの質問したんだよ!!わかってたら超恥ずかしいぞ)

広大の顔が赤くなる。すると女性は頭を抱えて言った。

「わからない。」

(よかった・・・じゃねぇ!)

「ちょっといいか?」

広大が腕に描かれている部隊章を見る。

「何してるの?」

「部隊章から君の名前を見つける。」

広大は端末を取り出し、小隊のマーク別を選択する。

「そういえば私って軍人なの?」

「そうだ。君は電気回路式戦闘兵器、RAロジテクスアーマーのパイロットなんだ。」

「すごいね、私。」

女性がくすくすと笑う。広大はそれを笑顔で返す。

「OK、君の名前とかがわかったぞ。」

広大が読み上げる。

「君の名前は岡崎 千歌。階級は中尉であそこにあるCRAカオスロジテクスアーマー『No.6 セブンソードダンサー』のパイロットだ。」

(CRAとか乗りとかスゲーな俺もだけど。)

「じゃあ私の事、千歌って呼んで」

「おっけ。そういえば自己紹介してなかったな。俺の名前は一澤広大、広大って呼んでくれ。」

「あなたもパイロット?」

「あぁ、そうだ。こっちにあるRA、『ヴェルキリウス』のパイロットだ。」

「へぇ。これからよろしくお願いね。」

千歌は何か思い出したような顔をした。

「申し訳ないけどセブンソードダンサーで後退中の部隊と合流してくれないか?」

「わかったけど操縦できるかな。」

「行けるさきっと、CRAに乗ってるんだ。きっと思い出せる。」

千歌をセブンソードダンサーのコクピットに連れてゆき起動手順を説明する。

「ここのE36ボタンを押してMOAD2を押して、、、。」

すると千歌の手が説明よりも先にボタンへ行くようになり、説明なしで起動することができた。

「ほらな、いけただろ?」

「ありがと。」

「早くいった方がいいぜ見つかったらまずいからな。」

「それじゃ。バイバイ。」

セブンソードダンサーの足が動きだす。そしてシャッターを突き破る。

「千歌、、、か。」

少し懐かしい気がした。

「さてとabyss回収再開するか。」

銃を取り出し再びナイトビジョンを起動する。そして研究所へ向かった。




最後まで読んでいただきありがとうございます。誤字脱字等の報告や感想待ってます!!ブックマーク大歓迎です!!!

*2/11サブタイトル変更

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