嵐の予感
今回、文字は少ないです。でも最後まで読んでいただければ嬉しいです。
《RA説明》
「ボットンF型」全長:12m 重量:5t ジェネレーター出力:1200000kg 装備:ボットンマシンガン ボップミサイル ボットンマシンガン装備型グレネードランチャー
season6
「なんだよ、、。これは一体?」
RA18小隊の一人が言った。すると敵はいきなり腕を上げ、地面にたたきつけた。RA9小隊は回避行動をとっていたため被害はなかったがRA18小隊の一機が腕に当たり両足のパーツが吹き飛ばされる。
「総員、攻撃を開始するぞ!!」
RA18の救出の邪魔をされないようにするため正剛の指示のあと攻撃を開始した。しかし意味がないようだった。ヴェルキリウスとベアトリーチェが敵の頭へ上りライフルを撃つ。しかし硬い鱗にはじかれる。
「こちらRA9小隊。こちらの攻撃が通らない模様。ビハインドを要請します。」
ビハインドとは超電磁砲の違法改良を施したものである。しかし、改良を施したのは威力面だけなのでリロードや冷却までには5分かかる。さらに撃つまでにチャージが発生するためかなりの腕が必要である。
「了解した。5分感時間稼ぎ、頼みますよ。」
すると享也が広大と悠に向けて通信を入れた。
「悠、広大。CCだ。これで時間を稼ぐぞ。」
「OK。いくよ!!」
CCは地獄門の書に書かれている「禁じられた杯」の素材、ネオ・チタニウムを中心にできた別駆動システムエンジンである。今現在の技術では推進力の向上と装甲の硬化が確認されている。
「二手に分かれて敵の弱点を見つけるんだ!!俺は前をやる後ろは頼んだぞ!」
「OK。」
「了解」
ヴェルキリウスとベアトリーチェは敵の後ろへ行った。そしてレッグミサイルを背中へめがけて撃った。ミサイルは人でいえば脊髄のラインに全弾命中した。しかし敵の背中は鱗に守られ攻撃は通らなかった。敵は左腕をこちらにめがけて振り回した。するとCCの自動回避機能が発動し敵の攻撃をよけることができた。
「こちらRA18小隊、負傷した隊員の救助に成功。これより攻撃を開始します。」
RA18とRA9のボットン達は一斉にポップミサイルとグレネードランチャーを撃った。弾は敵の左足に命中した。すると敵の動きが鈍くなった。
「敵の弱点は足なのか。弱点がわかればこっちのものだ!!」
正剛は真狩キャノンの出力を最大に上げ足にめがけて撃った。あたりに轟音が響き渡る。真狩キャノンを受けた敵はその場に倒れた。
「今なら攻撃が通る。行くよ広大、享也!!」
「了解だ悠。」
「了解」
ヴェルキリウスとベアトリーチェ、シルバーナイトが敵に弾丸を浴びせる。するとダンテが試作型薙刀の「エンシェント・ナギナタ」で敵の鱗を巧みに剥ぎ取る。
「時間だ。全機、目標から半径600m離れろ。衝撃で吹き飛ぶぞ。」
敵が動かないことを確認し広大たちはその場を離れた。戦艦から光が放たれているのがわかった。その瞬間地面をえぐるような轟音とともに敵の巨体に穴が開く。
「敵機の撃墜を確認。パイロットは速やかに帰還せよ。」
帰還しRAデッキに戻ると赤城准将が立っていた。
「よくやってくれた諸君。君たちのやってくれたことは昇格レベルだよ。あともう一つ言う事がある、これより本艦はヘルズシャークの重要拠点と推測される場所への総攻撃を開始する。」
「准将。その場所とはどこなのでしょうか。」
正剛が言った。
「攻撃の場所は南アメリカ州のアマゾン川下流。キャスベルト基地だ。」
キャスベルト基地はアマゾン川の下流にある防衛連合の重要資源保護用の基地だった。しかしここ最近ほかの基地の保管量に押され使われなくなり廃墟と化した基地である。
「この作戦には陸空海、そして我々RA小隊の戦力をすべてつぎ込む予定だ。詳しいことは後日、作戦指令室で離す予定だ。今日はゆっくり休んでくれ。」
season7
広大は食堂で料理長オリジナルの「ごり押し醤油味噌ラーメン」を食べていた。
「ちょっと前、座っていい?」
広大が顔を上げた。目の前には悠がいた。
「全然座ってくれて良いぜ。待ち合わせとか誰もいないし。」
悠は「和食セットの焼き魚セットA」を置き食べ始めた。
「私、次の作戦失敗するような気がするんだよね、、。」
広大はせき込んだ。
「どういうことだよ。」
「何かの罠が待ち受けてそうで少し心配なのよね。」
「まぁ確かに何故敵がキャスベルト基地の存在を知っていたかっていうのも気になるな。」
すると食堂にあったテレビが一瞬砂嵐状態になり画面にはガスマスク男と体のごつい仮面をかぶった人が立っていた。
「我はヘルズシャークの主導者、ヴェルトロ。今日の夜、防衛連合の第三のabyssシステムを頂戴いたす。」
ボイスチェンジャーで声が変えられており声からの年齢は特定できなかった。周りの兵士が全員テレビに夢中だった。
「やっぱり、敵は連合と何か関係があるんじゃないの?」
「確かに何かあるかもしれないってのは合ってると思うよ。」
広大と悠はテレビを横目で見ながら食べていた。後ろの鉄骨などの見た目的にはキャスベルト基地とほぼ同じだった。
「ごちそうさま。それ持っていくよ。」
「ありがとう、でも大丈夫。自分で持っていくわ。」
二人は食器を返したあと、小隊部屋へ向かった。部屋には小隊の全員がいた。
「さっき赤城小隊長から送られてきた作戦配置説明書だ。俺たちは1244、マスダリべでポイントDにて空からの援護と着陸後、基地内の侵入任務の部隊の援護らしい。」
この任務には初の水陸両用RA「アンダーザピラニア」が実践投入されるらしい。
すると、スピーカーからRAのスタンバイのアラートが鳴った。
この合図はスタンバイの合図でもあり作戦開始の合図でもあった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。今のところでは20話完結の予定です。前回言った通りCRAのNo.1~No.20の名前を募集しております。誤字脱字の報告もお願いします。