煉獄の雷
終わり方が少し雑ですが。暖かい目で見て下さるとうれしいです。
《キャラ説明》
牧多 幹登 階級;技術曹長 年齢19歳
主にCRAの管理や修理などを専門としている。性格は脳天気。趣味はパルクール。
赤城 竜士 階級:准将 年齢:43歳
RAの製作&防衛連合の創設者。性格は冷静。趣味は茶道。
《RA説明》
CRA「No.41ヴェルキリウス」全長:20m 重量:7t ジェネレーター出力:1724000kg 装備:ショックダガー×2 ショートライフル×2 レッグミサイル×2 CCモード
CRA「No.42ベアトリーチェ」全長:20m 重量:7t ジェネレーター出力:17245000kg 装備:ミニショットガンFA×2 ビームブレード×1 レッグミサイル×2
season4
稚奈は信号弾の方向へ移動しているときに考えていた。なぜ試作機が私たちを狙ったのかな。広大や隊長たちは、大丈夫なのかな。
「ダメダメ。今は隊長の救援のことを考えなくちゃ。」
稚奈は独り言を言いながら少しペースを上げる。すると、レーダに2機のRAと複数の敵が確認された。
「よかった。隊長たち、生きてた。」
そして、通信を入れた。
「隊長。援護に来ました。」
「稚奈。広大はどうしたんだ」
「さっき、ダンテが現れて広大1人が交戦を、、、。」
「分かった。まずは目の前の敵を片付けるぞ。」
「了解です。隊長。」
マイントウォーリアーをタンク形態に変え、砲塔を上にし追撃弾を撃った。撃ってから数秒後稚奈たちの周りは、追撃弾の雨を浴びて敵の約半数が死体へと変わり死体が蒸発していった。デスクロー改がガトリングを撃ち、後ろからマグネットバーサーカーのロングレンジライフルが火を噴いた。ロングレンジの弾は敵の頭を貫通し、後ろの敵に命中した。
「よし!2枚抜き!!」
彩里が嬉しそうに言った。敵がすべて蒸発し、デスクロー改のガトリングから薬莢が落ちる。
「終わったみたいね。」
稚奈が言った。すると、通信が入った。通信の主は広大だった。
「隊長、ダンテのパイロットを保護しました。でも、フリッツウォーカーがバグで再起不能になりました。どうぞ。」
「広大、お前はしばらく待機していてくれ。敵が片付いたら、迎えに行く。」
すると、誰かが通信に割り込んできた。
「享也、私が迎えに行く。ちょうど今、チューニングが終わったから。」
その声の主は悠だった。
「OKだ。頼んだぞオーバー。」
享也が通信を切り言った。
「とりあえず、帰還するぞ。広大に何かあったときに出撃できるようにコクピットで待機しよう」
「了解」
三機は、輸送機「マス・ダリべ」へ移動した。移動途中にタンク型のRAが見えた。すると、タンク型RAのパイロットから通信が入った。
「こちら、RAテスト小隊隊長。岩鬼だ。」
「自分は、RA2小隊隊長。宮之であります。」
「RA2小隊に聞きたいんだが、試作兵器の『ダンテ』を見なかったか?」
「ダンテは先ほど隊員が戦闘を行い、パイロットを保護しました。最後にダンテを確認した座標を転送します。」
「協力に感謝する。大尉」
正剛はソウルイーターを反転させブーストを最大出力で吹かせた。
「悠。広大を頼んだぞ。」
享也はそう独り言を言い、マスダリべへ向かった。
season5
「大丈夫か?RA2の隊員。」
正剛は手をさし伸べた。広大はその手をしっかりつかみ立ち上がった。
「少佐。何故我々の場所がわかったのでしょうか。」
「音間准尉を探してる途中にお前の小隊と会ってな。その時に宮之大尉がダンテを最後に見た座標を送ってくれてな。そこに行ったら、コクピット内で音間准尉を見つけてここに来たってわけだ。」
すると、飛行型空母『アイガイウス』がこちらへ向かってきた。
「RAテスト小隊、およびRA2小隊の隊員に伝達。これよりRA回収作業を開始する。今すぐ帰還せよ。」
アイガイウスのオペレーターの指示に従い撤収した。RAデッキにはRA2小隊の機体が収納されていた。
広大たちがコクピットを降りるとRA2小隊のメンバーが走ってきた。
「大丈夫だったか?」
享也が言うと広大と悠が目を見合わせて言った。
「まぁ、何とか無事で帰ってこれました。」
すると後ろから赤城竜士准将がこちらに歩いてきた。
「一澤中尉、入部准尉、宮之小隊長。ちょっと来てくれないか?」
「イエス、サー。」
3人は予備用のRAデッキに来た。するとライトが照らされ、2機のRAが見えた。
「こいつは、Cシリーズの一澤中尉に支給する『No.41ヴェルキリウス』と入部准尉に支給する『No.41ベアトリーチェ』だ。宮之大尉申し訳ないが、シルバーナイトに搭乗してもらう。」
「ダンテを地獄と天国へ案内す者、、、。」
悠がつぶやくと、赤城准将は驚いた顔で言った。
「そ、そうだ。CRAのNo.40台は基本的に神話などの登場人物が名前になることが多いんだ。君たちには申し訳ないのだがこの後、会議があるから詳しいことは彼に聞いてくれ。」
赤城准将が指さす方向には、一人のメカニックがいた。
「彼の名前は牧多幹登技術曹長だ。」
幹登がこちらは向かってきた。よく見ると彼はタブレットを持っていた。
「私はこれで失礼するよ。」
赤城准将がRAデッキを出ると、幹登は持っていたタブレットを見せながら言った。
「この2機は中距離から近距離に適していて装備も似ていますが、ヴェルキリウスが若干格闘機寄りですが。」
すると悠が言った。
「この機体のほかにはCシリーズはあるの?」
「現在C計画の設計資料にはNo.99まで生産の予定ですですが、生産できたのがNo.70までで、、、。」
いきなりアラートが鳴りだし船員からの放送が入った。
「RAパイロットは至急作戦指令室に集合せよ。戦闘に参加可能なものは船内の固定砲台にて待機せよ。繰り返すRAパイロットは至急作戦指令室に集合せよ。戦闘に参加可能なものは船内の固定砲台にて待機せよ。」
「行くぞ。悠、広大。」
3人は指令室に向かった。ほかの部屋より広い作戦指令室に5小隊が集合しており少し狭いように感じた。
「作戦を説明する。RA6は本艦の上にて待機、RA2及びRA第4試験小隊は左ルートから。RA9、18小隊は右ルートから進軍を開始し、敵を挟み撃ちにしろ。言うのを忘れていたが、今回の敵はかなり大きいと推測される。質問は?」
するとRA18小隊が手をあげ言った。
「今回の作戦にてブースターの使用の許可をいただきたいのですが。我々のスピードではCRAに追いつけないと思います。」
「了解した。ブースターの使用を許可する。ほかに質問は。ないか。作戦の準備に掛かれ。」
享也達は彩里と稚奈と合流し、RAに乗り込んだ。オペレーターがRA2をカタパルトへ誘導し出撃の合図を出した。
「RA2小隊。出撃する。」
享也の声と同時にカタパルトが動き機体が空へ投げ出される。広大の体の中に血がシェイクされる。
「稚奈、彩里。ブースターを起動してくれ。このままいけば推進力の差で離されるぞ。」
「了解。」
二機のブースターに火が灯る。
「広大あれじゃない?」
敵らしきものにスポットをしながら悠が言った。
「そうかもな。距離から考えて、約140m位のゴジラか。」
敵らしきものが動き出し、雄たけびをあげた。すると雲ひとつなかった青空に雲がかかり、雷が敵に落ちた。
「何?あいつ。」
彩里が言った。
敵は雷を浴びると、背中にとげのようなものが生え、そのとげから電気が見えた。
「おそらく、奴は電気を溜めるために雷雲を生成させることができるってことか。」
後ろで援護をしていたRA第4テスト小隊の正剛が言った。
「こいつは面倒くさくなりそうね。」
悠が言った。
挟み撃ちポイントに到着しRA9と18を待った。RA18の隊長から合図が出た瞬間敵の周りが炎に包まれた。幸い炎に当たったものはいなかったが、全員の体に緊張が走った。
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