銀の戦士と寄生虫
魔機戦争の第二作目です。後半おかしいかもしれませんが、最後まで読んでくださるとうれしいです。
【キャラ説明】
「RA第4テスト小隊」
音間 夏生 階級:准尉 年齢:27歳
試作可変機動RA「ダンテ」のパイロット。少し暗い性格で、RA第4テスト小隊の副隊長。趣味は小説を書くこと。
岩鬼 正剛 階級:少佐 年齢:39歳
試作重火力タンク「ソウルイーター」のパイロット。RA第4テスト小隊の隊長。趣味は剣道。
「RA2小隊」
入部 悠 階級:准尉 年齢:28歳
CRA.035「シルバーナイト」のパイロット。明るい性格。彼女のことは享也しかわからない。
【RA説明】
「ダンテ」全長:20m 重量:5t ジェネレーター出力:1300000kg
装備:コンバットブレードx1 175mmキャノンx1 腕部バルカンx2 abyssシステム改
「ソウルイーター」 全長:10m 重量:8t ジェネレーター出力:1039000kg
装備:真狩キャノンx2 ポップガトリングガンx2
cRA「No.39シルバーナイト」全長:24m 重量:7t ジェネレーター出力:1600000kg
装備:ミサイルポッドx6 ハンドピストルx2 ビームキャノンx4 CCモード
season3
「広大、、、。やっと、、、。会えた。」
夏生の言った一言で広大の頭は疑問でいっぱいになった。何故夏生は俺がここにいることを知っていたのか。何故夏生は俺を殺そうとしたのか。
すると夏生が苦しそうに言った。
「水が、、欲しい。」
広大はドローンをコンテナの方向に投げPCを開けた。PCにはドローンの視点が映った。広大はドローンを操作し、コンテナにマグネットワイヤーを付けて牽引した。コンテナがダンテの真下に着くと広大はコンテナの中から水と栄養食品を取り出し、ダンテのコクピットに向かい夏生に渡した。
「水と食料を取ってきたぜ。動けるか?」
「あ、足、、が挟まって、、、動けない。」
「あぁ、すまない。」
広大は少し焦っていた。なぜなら、もしこの状態で敵に襲われたら生きて帰るのが不可能になってしまうからだ。広大は水を飲ませた後、小隊長に連絡を取った。
「隊長、ダンテのパイロットを保護しました。でも、フリッツウォーカーがバグで再起不能になりました。どうぞ。」
「広大、お前はしばらく待機していてくれ。敵が片付いたら、迎えに行く。」
すると、誰かが通信に割り込んできた。
「享也、私が迎えに行く。ちょうど今、チューニングが終わったから。」
その声の主は悠だった。
「OKだ。頼んだぞオーバー。」
通信が切れた。そして広大はコンテナからスレッジハンマーを取り出し、コクピットへ向かった。夏生の体調は良くなっていた。広大がコクピットに着くと、夏生は少し嫌そうに言った。
「まさかこれで私を殺す気?」
広大は少し笑いながら言った。
「お前を殺すわけないだろ。これで足を挟んでるやつをへこますだけだよ。その姿勢もしんどいだろ。」
そういい夏生の足を挟んでいるスクリーンをスレッジハンマーで殴った。コクピット内に轟音が鳴り響き、
スクリーンが粉砕された。そして夏生は自力で足を抜いた。
「優しいのは昔と変わらないのね。」
「困ったときはお互いさまだろ?」
二人が話していると、悠から通信が入った。
「こちら悠。迎えに来たけど、敵が来てるからちょっと手貸してくれない?」
「了解した。無理しすぎるなよ。」
「あんたもね、広大。オーバー」
広大は銃を取り出し言った。
「夏生。戦えるか?」
「えぇ。多分。」
広大はMP7を夏生に渡し、広大はP90を構えながらコンテナに向かった。そしてコンテナからRPG7を2丁取り出し、背中にX字で装備した。
鳥型の敵がこっちに向かってくるのが確認できた。すると悠はシルバーナイトのミサイルを構え言った。
「ちょっとうるさいから耳をふさいでもらえるかしら。」
広大と夏生は悠の指示に従い耳をふさいだ。そしてミサイルが発射された。あたりに轟音が響いた。ミサイルは敵の3分の1を焼き尽くした。その後広大はRPGをぶっ放した。RPGの弾は敵に命中し、残り数体となった。敵が接近すると夏生と広大が撃ち落とす。しかし攻撃を免れた敵が夏生へ急接近するが悠のシルバーナイトが撃ち落とす。
「夏生ちゃん、、だったっけ。大丈夫」
「大丈夫です。援護、感謝します。」
そして辺り敵が全滅させた。シルバーナイトのコクピットから悠が降りてきた。
「広大、夏生ちゃんお疲れ様。ダンテとフリッツウォーカーの回収は私がやるわ。」
悠が言った瞬間に広大が言った。
「そういえば、気になってたんだけどさ、なんで俺を殺そうとしたんだ?」
すると夏生は頭を下げ言った。
「私、実はあなたと戦った記憶がないの。」
「どういう事だ?」
広大が聞いた。すると夏生が言った。
「覚えてることと言えば、確かあなたたちの小隊を援護する任務に当たっていて、移動中にダンテがおかしくなっちゃって気づけば広大が目の前にいて、、、。」
話を聞いて広大は首をかしげながら言った。
「さっきの話から推測するに、ダンテに入っているアビスが何らかの原因でダンテを乗っ取ったってことになるな。俺が戦ってた時にダンテから通信が聞こえてきたしな。」
広大の話を聞いて悠が言った。
「まぁここで話すよりも帰ってあったかいコーヒー飲んで話す方がいいでしょ?もうじき日も沈みそうだし。」
「そうだな、フリッツウォーカーからアビスのデータと通信記録をダウンロードしてくるよ。悠手伝ってくれ。」
「OK」
広大と悠はフリッツウォーカーに向け歩き出した。
「ねぇ、彼女とはどういう関係?」
「5年前の戦争で部隊解散した後の哨戒任務で生き別れした戦友だよ。恋愛対象ではないよ。」
「別に恋愛対象かまでは聞いてないよ。もう真面目なんだから。」
「真面目なところは関係ないだろ~」
話しているうちにうつ伏せに倒れているフリッツウォーカーのコクピットに着いた。
「うわぁ。これは損傷ひどいわね。G2チャージ持ってる?」
広大はG2チャージを渡し、悠がフリッツウォーカーの背中部分までのぼり、メインカメラの後ろに穴をあけた。メインカメラの中には赤と青の2枚のフロッピーディスクがあり、赤は通信記録、青はアビスのデータである。悠は2枚とも取り出し飛び降りた。広大が悠を受け止めた瞬間に、銃声が鳴り、弾丸が広大の足をかすめた。広大は悠を降ろした後、腰に装備していたコルトパイソンを構え、腰を下ろした。
「我を通らば 苦悩の街の道へ。我を通らば 永遠の苦痛の道へ。我を通らば 滅びの人々の中へ。」
聞き覚えのある声がした。
「ダンテの引用か?お前は誰なんだ!!」
広大が叫んだあと周囲を見渡すと、指をさしながら悠が言った。
「声の主、、、。あれじゃない?」
指さす方向には人間とは思えないような怪物がこちらに向け歩いてきた。
「撃ったんなら撃ちかえさせてもらおうか。」
広大はマグナムを撃った。弾丸は敵の頭に当たり、敵は頭を押さえる。広大は少し笑った。その瞬間敵の目が光り、こちらへ瞬間的に移動し、左手にある大きな爪のようなものを振りかざした。
「広大!!危ない!!」
悠が敵に向けてサブマシンガンを1マガジン分撃った。敵の左腕は吹き飛んだ。
「すまない。悠。」
広大は申し訳なさそうに言った。すると、敵は吠えるかのように叫ぶと吹き飛んだはずの左腕が生えてきた。広大は立ち上がりながら言った。
「こいつ、寄生虫持ちか?」
ヘルズシャークが襲来し、ヘルズシャークに捕獲された一部の人間は寄生虫を寄生させられ、寄生されたものは人の原型は残るが一部が変異する。さらに寄生虫が本体のコントロールを得るため寄生虫を殺さない限り生き続けることが可能になる。
敵は悠の方へタックルをしようとした。すると、瞬時に敵のところどころにホーミングボムが付いた。
そして小爆発が大量に起こり敵は倒れた。小爆発の時に起こった煙の中から、二人の影が見えた。
煙が薄くなり、広大が顔を上げるとそこに立っていたのは夏生と夏生の小隊の隊長の正剛だった。
《あとがき的な何か》
最後まで読んでいただきありがとうございます。少し、夏生と広大と悠を中心に出してみました。
次回は援護に行った稚奈の話です。
誤字脱字等があれば報告願います。