別編1 俺の驚きは絶好調
早いですが別編を
本編を書こうと思ったのですが思いつかず別編を書こうと思ったらこんなにも時間が空いてしまいました。
すみません!
俺の名前はドルボ。冒険者だ。俺は今の状況に焦っている。
問題なのはドラゴンが話していることだ。そもそもこうなったのは何故だ?
それは今から約20分前三人の冒険者がギルドに走り込んで来たことから始まる。
「すいません!助けて下さい!」
その冒険者は少女3人のパーティだった。
「どうしたんですか?」
ギルドの受付嬢が聞いた。
「サンガーが出た!私のパーティメンバーの1人が今囮をしているんだ!」
は?あのサンガーが出たのか?しかも1人で囮だと?どんな馬鹿だ。
サンガーは危険度Sの大物だぞ。助けに行っても生きてないのだろうな。
「急いで救助に向かってくれ!」
だがあの緑髪の少女は必死に言っていた。
「ん?君はさっきドラゴンをギルド登録していた子では無いか。一体どうした?」
あっ!ギルドマスターだ。
「サンガーが出たんです!ロコが囮になって。」
「そうか。待っておれ。おい!サンガーが出たらしい。A級ハンター以上は準備をし、討伐を行う!場所はこの少女についていけ」
おいおいうそだろ!?生きてる確率も少ないのに行くのかよ。でも逆らってはいけないしなー
あ、でも他の奴も行きたくなさそうだわ。
「サンガーの討伐とは言わぬ。サンガーを引きつけている奴を助けるだけで良い」
「お言葉ですが、ギルドマスター。あのサンガーを1人で相手をしているのなら死んでいる可能性が高いのでは無いでしょうか?それにこの場を離れてもし緊急自体が起こればどうするのですか?」
お!ナイス!正直聞きたかったんだよな
「おいお前、ロコが死んでいるだと、冗談にしてもそんな事を言うな!」
「落ち着きなさい。おほん。そんな事を言うではない。それに例え死んでいる可能性があっても生きている可能性だって少なくともあるであろう」
生きている可能性は10%も無いだろ
「ですが・・・」
「ギルドの掟を忘れたのか、ギルドのメンバーが危険になったら助けると決まっておる。ほら急ぐのじゃ」
はぁー掟と言ったって行ったら自分達が死ぬかもしれないのにいけるかよ
「わかりました。では助けに向かいます」
!?まじかよ。急にどうしたんだよ
てかあいつはこのギルド最強の冒険者のフラトスじゃ無いか。
「おい。お前ら、ギルドの掟に逆らう気か。さっさと準備を済ませ助けに向かうぞ!」
うわぁー流石にギルド最強に言われたら今の俺では渋々ついていくしかねぇー仕方ない向かうとするか
「では向かうぞ。お嬢さん何処に行けば?」
「渓谷の方です。」
「よし!急いで向かうぞ!」
「「「「「「「「おう!」」」」」」」」
はぁーそれにしてもサンガーが出るとはなぁー。今更だが残った奴は可哀想だな。
ま、行くなら本気を出して行きますか。
「しかし走って向かうには少々遠いか。この中で支援魔法を使える者はいるか?」
「「「「「「「「・・・」」」」」」」」
いねぇーのかよ!はぁー仕方ない
「俺が使える」
「そうか!しかしお前は剣士に見えるが?」
「ふっ。俺は剣士では無い魔法騎士だ!ちょっと訳あって冒険者として身を落としてたんだよ」
「なっ!?まさか貴方は魔法騎士、ドルボ様ですか?」
「だから言ったろ。今は魔法騎士じゃ無い」
「しかし・・・」
「ほら急ぐんだろ。さっさと行くぞ!【支援魔法クイックロード】」
ま、効果は一定時間のスタミナ消費を抑えるのとスピードUPだが
「ありがとうございます!では行くぞ!」
ちっ魔法騎士ってだけで敬われるとか最悪だぜ
それにしてもあの少女のうちの1人はもしかしたら・・・ま、そんなことは無いか
そろそろ着く頃か。せめて骨の回収は出来たら良いかな。
「そろそろだろう。ここからは慎重に進む」
「なら私たちが先頭に行く!ついてきてくれ」
さてと、何処にいるかな?
見渡す範囲には見えないな。
魔法【スナイパーアイ】
ただ遠くを見る魔法がここで役に立つとはな
何処にいるだろうな
あ!居たわ。サンガーとドラゴンがいるわ。
もしかして仲間ってドラゴンのことか?
まぁ報告するか。
「サンガー発見。近くにはドラゴンもいる」
「ロコだ!」
うわっ!?びっくりしたー。急に黒髪少女が叫んで走って行ったよ。
ってんな事言ってる暇ねぇー!なんで走っていくんだよ!サンガーいるんだぞ!
てかあいつ足はっや!?俺の魔法がかかってるとは言え子供が出せるスピードじゃない
「おい待て!ヨル!・・・あーもう行くぞ」
急がないとあの少女が危ない!
あれ?そう言えばどうしてあの少女は見えたんだろ?魔法は俺にしかかけてないはずなのに?
ま、今は気にせずに行くか。
あ!?サンガーが逃げて行った!でもドラゴンは何事も無さそうだな。
てか小さいな。こんなんがサンガーの囮をして生きていたのか
ありえないな。でもこいつ以外見えないし。
「ロコー大丈夫ー?」
「ああ。なんとかな」
「良かった。生きていた」
「心配したんぞ!ロコ!」
「ごめんごめんサヨ、キユ」
「!?ドラゴンが喋っているだと!?」
は!?なんだこいつは!?喋るドラゴンなど聞いたことも無いぞ!
周りの冒険者も驚いているのは当たり前だが
とりあえずこいつをどうするか考えよう。
ここまで読んでいただきありがとうございます。毎度のごとく不定期ですが、次回も読んで頂ければ幸いです。では次回を待っていてください。