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魔龍石(いし)  作者: 雷田十字郎
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喋りだす石

何だ、あれ。

火、吐いてるぞ。

特撮か?

いや、カメラ回ってないし。

てか、近づいてくるし。

危険じゃね?

逃げよう、

そう思った、その矢先だった。

魔龍石が勝手に喋りだした。

「ええんか、これで。」

!?

「ほんまにええんか、これで。」

!?!?

「はよ答えろや!」

「に、にに、逃げるなってか?

無理だろ!めっちゃ危険だぞ!」

「チャンスやで~これは。」

「チャンス?」

「俺の力を試せる上に、

ヒーローになれる。

こんなチャンス、滅多にないで!」

はっとした。そうだ。

これはチャンス。

超ビッグチャンスだ!

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