表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔龍石(いし)  作者: 雷田十字郎
6/46

試すときが来た

集合場所。

雄大はすごく楽しみにしていた。

暫くしてバスが来て、皆乗り込んだ。

「ほら、これが例のモノ。」

「?ゲームよりいいのか、これ。」

「透也に聞いてみな。」

「やだよ、席遠すぎ。お前が言えよ。」

「簡単に言えば、超珍しい石だそうだ。

あの透也が取り乱すくらい。」

「まぢで?あいつが?」

そう聞いた雄大も取り乱している。

〔じ〕が〔ぢ〕になっている。

ゲームよりいいモノとは、

思わなかったのであろう。

「ま、俺もゲーム持ってきたし、

お前もその石、どうにかして隠せよ。」

「石は不要物じゃないしー。」

………………………………「な、な、なに………」

そういえばそうだった。

ゲームは明らかに不要物。

だが石はそうではない。

やばい、と雄大は思った。

「お前、窓は?」

「へ?」

「お前、部屋の窓は開けてきたか?」

「あ、あぁ…」

「ゲーム、カセ。」

「え?」

「ゲーム、カセ。」

「あ、あぁ…」

雄大はゲームを悠介に渡す。

試すときがきた、と悠介は思った。

雄大はいつも自分の部屋に

布団を敷きっぱなしだ。

投げてもゲームは壊れない。

悠介はゲームと石を持って窓を開け、

顧問の谷村にばれないように

ゲームを放り投げた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ