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戦いの火蓋、斬られる。
「戦えって…」
「やろう。」
「透也!?」
「やれば何か、分かるかもしれない。」
「宿命…とか、言ってたな。」
「決まったようだなぁ。んじゃ、やるか。
やると言っても、闘るのではなく殺るんだがな!」
いきなり、斬りかかってくる。
全員、瞬間移動で避け、悠介は追撃を加えた。
武士の飛ぶ先に透也雄大が移動し、
雄大は『$>*%#』と、
透也は『+#“!@』と唱えた。
武士は垂直に吹っ飛び、
天井に顔が埋まった。
突然、刀が光を放ち、
天井を円形に切り取った武士が、
重々しい音をたてて落下してきた。
「その程度か?」
「へ?」
「その程度かと聞いている、息子よ!!!」
刀が光を放ち、
悠介は咄嗟に海月さんを庇う。
皮膚を硬化させ、防御を図ったが、
それでも痛い一撃だった。




