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喋る刀
「なぬ!?刀がッ!!」
「おうお前は俺を護る時間を与えられなかっただけだ。許してやろう。だが俺を破壊した男女二人組!!罪は思いぞッ!!!」
瞬間、周りの客が落ち着きを取り戻し、
買い物を再開する。
どうやらこの声は、
田沼と悠介にしか聞こえていないらしい。
海月さんが駆け寄ってきた。
「なんか知らないけど、いなくなってよかっ」
「来ちゃダメだッ!!逃げろッ!!!」
「死ねェェェェッ!!!!!」
粉が舞い上がり、辺りは光に包まれた。
「てて…」
「ようこそッ!『宿命の館』へッ!」




