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弱点合図
「お止めください、衛さん。」
「だ…誰だい、君は…何故、僕の名前を…?」
「それは、私があなたの、未来の相棒だからです。」
「未来の…?」
「そんなことより、もう戦っている暇はありません。」
「なぜ?」
「主があなたのスペアを必要としているからです。」
「どういうことだい?」
「スペアです。」
「…嫌だね。」
「何故?」
「僕はここでの事を、終わらせなければならない。」
「…ハァ。なら、私が、その刀を壊す方法を御教えしましょう。」
「残念ながら、魔龍石でできたその刀は、壊せないよ。」
「あれほどの物質を刀として維持するには、核が必要。」
「それでも無理だ。核がどこにあるかなんて…」
「『弱点合図』。脳内へ。」
「…!?そこかァ!!」
槍が、刀の一点めがけて、
高スピードで飛んでいき、
刀を粉々に破壊した。




